拙速あるいは巧遅
こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。
私はどちらかというとせっかちの部類に入るのかもしれません。思えば小学校のときから無意識のうちに、課題提出などは完成度よりもスピードを優先していたような記憶があります。
ところで、拙速とはできはよくないが仕事は早いことを言い、巧遅は拙速の反対語で、出来栄えは優れているが、仕上がりまで時間がかかる様子を指しています。
拙速という言葉は、比較的悪い意味で使われることが多いように思いますが、孫子の言葉のなかに「兵は拙速を尊ぶ」というものがあり、作戦を練るのに時間をかけるよりも、少々まずい作戦でもすばやく行動して勝利を得ることが大切であることを説いたものもあります。
話しは飛躍しますが、今まで諸外国に比べて導入が進まなかったオンライン診療が、新型コロナウィルスの感染拡大という外的要因を受けた意図せぬ形ではあるものの、要件が緩和されたことは今後のオンライン診療の流れを伺う良い機会ではないかと考えさせられました。
※私が編集を担当しているメルマガで、このオンライン診療の時限的特例についてまとめたことがあります。2020年5月15日作成時点のものであり、内容は医療機関に勤務する方向けのものではありますが、以下に参考までにファイルをアップしておきます。
このような措置は時限的なものではありますが、緊急事態宣言が延長されながら時間が過ぎていくような今の状況にあっては、今後制度が見直しされる機運も期待されます。
感染騒ぎが落ち着けば、患者の受療行動は以前のように戻るのか。人口構成が減少局面に入っているなかで、患者数という絶対母数を増やす取り組みは十分行われているか。
幸いにして、今回の特例措置に取組んでいる医療機関は厚労省のホームページで閲覧することが可能です(文末に参考までにURLを載せました)。
特例的措置に飛びつくのが拙速か、あるいは周囲の状況をみながら慎重にことを運ぶほうが巧遅か。周囲の競合の取組みも参考に、自院の方針を決めることが求められています。
以下、参照URL
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html
※本文の内容は2020年5月15日発行のメルマガ「☆キラリと光る☆ 病院マネジメントのヒント」のWB's Opinionに加筆修正を加えたものです。
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