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火の用心 ~BCPも大事だけど基本が大事~

こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。12月がもう目の前に迫ってきました。11月の東京は、日中の気温が20℃を超える日もあったりしましたが、本格的な冬はもう目前ですネ。

空気か乾燥してくることと、火気を使う機会が多くなるこの時期。江戸の昔ほど直接火気を使うことはないでしょうから、冬の火事は昔に比べれば少なくなっているのかもしれませんが、それでもやはり、冬場の火事というのは多いようです。

基本が大事

前回の記事では、BCP(事業継続計画)について書かせてもらいました。BCPは、近年その必要性が高まってきていることは間違いないのですが、でもやはりその前に、基本的なことである「防火体制」というものもしっかりとしておきたいところです。

特に病院や介護施設は、病気や高齢により体の不自由な方が、治療のために入院したり、生活の場としていたりすることもあり、防火体制を整備することと機能させることはとても重要視されています。

私が編集を担当しているメールマガジン「☆キラリと光る☆ 病院マネジメントのヒント」でも、防火・防災体制の整備について取り上げたことがありますので、興味のある方はこちらもご覧になってみてください。 

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大人になると訓練とは無縁になりがち

とことで、病院や介護施設に対しては、年に1回ほど、保健所により立入検査というものが行われ、基本的な運営事項とともに、消防計画の作成や訓練の状況といったことがチェックされたりしています。

また施設の規模にもよりますが、病院では原則年2回の「消火訓練・避難訓練」が、地域の消防署との連携のうえで実施することが義務付けられていまおり、消火訓練では、訓練用の消化器を実際に使用したり、避難訓練では、実際の発災の報告から、何分で避難できるかを時間を測ったりしながら、いざという時に備えに役立てています。

↑ ここまではやりませんが (*^-^*)

一人ひとりの注意が大事

消防白書によれば、出火原因の多くが「たばこ」や「たき火」「こんろ」といった、いわゆる”火の不始末”によるものが多くを占めていますが、それでも少なからず、『配線』に起因するものや、電気機器関係を要因とするものの報告もあげられています。

! たこ足配線、無茶していませんか?

!! 什器や備品の後ろのコンセント、ほこりかぶっていませんか?

!!! 防災委員会、形骸化していませんか?

組織としての体制や書面は整備されていたとしても、これらは実際に機能しなければ何の意味もありません。とくに平常時においての機能が重要だと理解しています。備えること、準備を怠らないことに注力しておきたいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                           

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