見出し画像

#1 毎日の車通勤のこと

2019年4月から車で通勤している。約20年前も同じ部署の勤務だったので初めてではない。片道60km。往復で120kmが日々、距離計に加算されている。1年間で軽く3万キロを超える計算だが、コロナ禍で在宅勤務が増え、当初見込みよりも少しだけ伸びていない。

楽しいこともしんどいこともある。でも今の自分には、車のハンドルを握るのは大切な時間である。走りながら思ったこと・気がついたことを書き留めることにした。

なぜ車通勤? メリットとデメリットは?

今の勤務地は東京郊外、自宅からは電車と路線バスを乗り継ぐと約2時間かかる。おまけにバスの本数が少ない。出勤はともかく、バスのダイヤに合わせた退勤が微妙に面倒である。下手をすると次のバスまで30分以上は待つ。ついでに、バスには乗り物酔いする性質なので、車内で本を読むことも適わず、ひたすらぼおっとしていることになる。ま、携帯端末でラジオや音楽を聴いててもいいのだけれど。

そこで、約20年前は(当時の若さの勢いもかって)車通勤を会社に申請、今回の異動でも同様にしている。

最大のメリットは自分の時間で動けること。絶対座れること(当たり前だ)。都心を離れるルートなので朝の渋滞は比較的少なく、時間も電車通勤より1時間近く短い。それと電車でもバスでも、駅や停留所で待つ時間は案外ストレスになる。…以前は地下鉄通勤で、東京なら待ってもせいぜい15分程度だったので気がづかなかった。

デメリットは、電車・バス通勤よりも確実な支出増である。実質的なガソリン代と有料道路代は、会社規定の支給交通費を上回る。交通事故のリスクだって無視できない。当たり前だが通勤中に居眠りもできない。電車ならできた読書もできないし(その分、ラジオが流れ続け、流行りの曲には少しだけ詳しくなった)、帰路に繁華街へ寄り道して映画を観る、といったこともまずできない(そもそも駐車場所に苦労する)。

こう書くと、デメリットの方が上回るようだが、結局、自分は車の運転が好きなので続けているのが本音なのだろう。さまざまなデメリットやリスクがあることも込みで、認めてくれている職場や家族にも感謝である。

どんな感じで走ってるの?

通勤路の、一般道と高速道路の割合は1:2。信号待ちも少ない、一定の速度で走り続ける走行が2/3を占めることは、車の燃費向上やエンジンへの負荷低減とともに、心身の疲れの低減にも寄与している、はずだ。

朝、家を出る前に天気予報と一緒に交通情報をチェックし、車内ではカーナビで渋滞情報が得やすいよう地図を操作しておき、ラジオの交通情報にも耳を傾ける。後は快適に走れるよう、注意深く運転を進めるのみである。

高速を降りてから、職場までは約10キロ。都会を離れた環境なので、季節の木々の緑の変化にもすぐ気がつく。

夜、退勤後に広い空を見上げながら、駐車場の遠目の場所に停めた車に乗り込み、ゆるゆると走り始め、気持ちをゆっくりと鎮めていく。今日もお疲れさん。

そんな気持ちで毎日を走っている。