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#5 タイヤを交換した

納車から3年。6万キロを超えればタイヤも交換時である。新車当時に装着されていたOEM(純正装着)タイヤ、ブリジストンTURANZA ER300はもう生産中止らしい。この3年を振り返り、別のタイヤに履き替えた経緯も記しておく。

新車にどんなタイヤが付いてくるかはお楽しみ

購入時、ディーラーの営業担当に「どんなタイヤが装着されるのか? 客の好みで選べるのか?」を尋ねたら、「複数設定があるうちのどれか。客は選べない」との返答。ブランドはブリジストンかピレリかコンチネンタル。うむ。まあそこまでこだわることではない。できればこれまで履いたことのないピレリがよかったが、ブリジストンTURANZA ER300を履いた姿で納車されてきた。ようこそ。

TURANZA ER300

ブリジストンの海外用OEMタイヤのブランド、らしい。“ツーリングPOTENZA”を標榜し、長距離走行の快適性とスポーツ性能の両立を目指したとか何とか。

約62,000キロ、雪道(途中でみぞれっぽくなったのを除いて)以外は様々な天候や環境を経験して、総じて悪くはないタイヤだった。交換前、スリップマークまでは1ミリ程度の余裕があり、もう少しは走れたかもしれないが、サイドウォールにひび割れが出始めていたし、摩耗からかロードノイズが増して、とりわけ荒れた路面での煩さが気になっていたので、車検を機に履き替えることにした。静粛性はタイヤだけでなく車自体の遮音性能の問題でもあるので、そこは深く追求しない。

信号による急な加減速の繰り返しが少ない、高速道路の走行がおよそ6割だったこともあり、耐久性は走行距離に比べてかなり持った方だと思う。また、直進安定性の高さや、インターチェンジやジャンクションの急カーブでもアクセルワークで旋回性能がきちんと変化する辺りは使いやすいタイヤだった。

DWS06 PLUS

さて、次は何に履き替えるか。4万キロを超えたあたりから、次のタイヤ選びが楽しみの1つになった。買い物は迷っている時が一番楽しい。

条件は割とはっきりしている。耐久性(ロングライフ・悪天候への強さ)、燃費、快適性(静音)、高速の安定性、の順である。毎日使うものだから、経済的負担はなるべく減らしたい。安全性特に雨天に強いものがいいが雪はこの際無視。冬はスタッドレスタイヤに履き替えるのではなく「雪が降ったら乗らない」が基本。なにせ家の前が15%の急坂なので、多少の雪道性能を担保されていようが、危なっかしいことこのうえない。

で、Continental DWS06 PLUSに決まった。

ER300が既に生産中止になっていたこともある。ブリジストン以外のタイヤも試したかった。OEMに採用されていたコンチネンタルかピレリか。迷っている最中にDWS06 PLUSが発売となり、引用の宣伝記事はともかく、ネットの評判も悪くない。ディーラーのサービス担当者に相談したところ、先方としても一押しであり、多少の値引きもきくという。ではそれでいこう。車検時にタイヤも交換。

車検当日に聞いた余談だが、私が発注した後に他の客からの注文も急に増え、もう少し遅くなっていたら、今回の車検には間に合わなかっただろうとのこと。

丸い・軽い・静か(今のところは)

タイヤ交換後、約2000キロを超えたので簡単に印象をまとめる。

車検・整備が完了した車をディーラーで受け取り、走り出してすぐに思ったのは、転がり抵抗の少なさである。より丸いというか、コロコロ転がるというか。タイヤの真円度がより高い(てなわけはないが)ような印象を受けた。タイヤ自体の重量が軽いのだろうか。走りも軽くなった気がするが、オイル交換など一通りの整備をした影響もあるだろうから、タイヤだけの理由ではないはず。

そうした性質の故か、ER300のようにアクセルで旋回性能がぐっと変わるという印象は減じた。まあ普通に曲がる。

音も静かにはなったが、これは担当者から事前に、摩耗した今のタイヤと比べれば当然静かにはなるものの、いずれまた煩くなる旨は聞いているので、小躍りするほどではない。

多少のゲリラ豪雨時の走行も経験したが、不安になるようなことはなかった。この辺りは期待通り。燃費は、夏場のエアコンの使い方や巡航スピードで左右されるので特段のコメントはなし

これからまた、さらに5万キロ、6万キロと走行距離を延ばしていく相棒として頼りにしている。