「海獣マーメイド ラコータ」 昔、イタリアに面する地中海には恐ろしい人魚が出没した。 この人魚が放つ美しい歌声につられて船を進めると、海上の岩場に二匹の猟犬と一匹の小さな龍のような怪物を引き連れた女神のような姿で座っている。しかし、船と遭遇するや否や、猟犬の一匹が口から放水銃の勢いで水を吐いて船の帆に穴を開け、船が進めなくなってしまう。 船員らが銃や大砲で応戦しようとすると、二匹目の猟犬が火を吐いて船ごと焼き尽くしてしまう。そして最後には小龍が吐く強風で船を転覆させる。
「力神 ジェイコブ」 昔、ヨーロッパのある国で格闘技が盛んな地域があった。度々開かれる大会で優勝すると、勇者として国王から多額の褒美が与えられた。 強くなるために日々トレーニングを欠かさない若者の前に、時として背中に翼がある筋肉隆々の神が現れて戦いを挑むという。決して勝つことは出来ないが奮闘の末、引き分けに持ち込むことは出来る、という。 果敢にこれに挑戦した若者はその後、不思議とパワーアップしてやがて勇者になれるが、怖がって拒むと誰にも勝てなくなるという。
しらす干しを食べるときに「チリモン」を探します。今回初めて見たヤツがこれ。 「ウオノエ」だって。最初、フナムシかと思った。ちなみに愛媛産。
妖怪の「百鬼夜行」は粗末に扱われた物達の反乱を表現した絵ではなかろうか? ならば、現代ほど百鬼夜行が相応しい時代はないだろう。 毎晩のようにリアルに決起せよ!人間の都合で棄てられた物達よ! ボランティアで街のゴミ拾いを始めてから時々思う。
妖怪「油すまし」は昆虫の「水すまし」の対極にいるんじゃなかろうか? 水と油は互いに混じり合わない逆の存在。 つまり、油すましとは水すましみたいに世間をスイスイ泳ぎ渡れない不器用なヤツ。 頭はメチャ切れるんだけどねー。
妖怪好きを公称するにあたって、自分自身が過去(25、6歳の頃)に「座敷わらし」を見た体験が大きく影響している。 いや、それよりもはるか50年前、幼稚園生だった頃に買ってもらった絵本がたまたま「ゲゲゲの鬼太郎」で、さらに祝ってもらったお誕生会のプレゼントが雑誌「楽しい幼稚園」で、その付録が偶然にも「ゲゲゲの鬼太郎ハウス」だったことは間違いなく後々の自身の人格形成の要因となっている。