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「カルメン故郷に帰る」

1951年、日本初の総天然色映画。「二十四の瞳」「張り込み」「放浪記」「乱れる」... モノクロで観ていた高峰秀子が、鮮やかな色彩で。70年前の映画とは思えない。高峰秀子が時代のヒロインだったことがよくわかります。

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話には聞いていた軽井沢を走っていた軽便鉄道「草軽」の駅や電車がでてくるのは知らなかったので驚き。

東京にでていた「おきん」が浅間山ふもとの故郷にリリイ・カルメンとしてもどってきた。自らの仕事を「芸術」だと信じるストリッパーのおきんと、芸術を尊敬する実直そのものの校長先生(笠智衆)や、都会帰りのおきんを眩しい目でみる村人たち。カラーフィルムの感度が低くて室内の撮影ができず、そのため屋外のシーン中心の映画になったというのも時代を感じます。

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