「張込み」(1958)
「高峰秀子生誕100年展」にいってきたのでDVDを。松本清張原作、野村芳太郎監督作品。音楽は黛敏郎。
東京の質屋殺人事件の犯人を追い、そのもと情婦で今は佐賀に住む主婦を張り込む刑事。この映画の高峰秀子はほとんど笑顔を見せない儚い女性。若い刑事は最初は捜査対象にすぎなかったその女にだんだん心を寄せていく。犯人の男(田村高廣!)と話すときの無邪気な笑顔がせつない。
この映画は当時の鉄道旅行の記録映画の趣も。ブルートレイン登場まえ、冷房のないすし詰めの夜行列車。
なんといってもこの映画、佐賀が舞台。佐賀駅やお掘の風景も。当時のロケは大スター高峰秀子がくるというので数千人が押しかける大騒ぎだったとか。
菅井きん、浦辺久美子といったおばあちゃんのイメージの女優さんがたの若き日の姿も。犯人役は田村高廣。
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