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ネット専業銀行って何が楽しいのでしょう?<その1>

こんばんは。今日もお疲れ様です。

またまた銀行ネタです。

ネット専業銀行とは

店舗を持たず、インターネット上だけで営業している銀行のことです。

昔は、それでも口座開設等は郵送による申し込みしか手続き手段がありませんでしたが、今では新規口座開設もスマホアプリからできてしまいます。

印鑑も、トークンを使うとか、別の手段で代替することができるようになりました。

ソニー銀行が偉大な点

さて、ネット専業銀行の最古参のひとつであるソニー銀行。

私は、20年前に最初に転職したときに、ソニー銀行とUFJ銀行に口座を開設しました。
両行とも、いざというときにカードローンが借りられるようにです。

でも、カードローンが使えるようになったら、早速使ってましたけどw

で、その明細が、今でもネットで照会可能なんです。

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こんなに長期間、私の取引データを保持して表示してくれる銀行は、世界中でソニー銀行だけです。

で、以前は、私の少額な取引にはもったいない、残高推移のグラフ化機能、というのがついてました。過去形で言いましたが、今日ログインしてみて数年ぶりにその機能を使ってみようとして果たせず、サイト内検索にも引っかからなかったので、たぶん不用と判断されて機能削除されてしまったのでしょう。外国為替レートのチャートならありますけどね。

そのグラフ、やはり口座取引開始日から何年間と一覧表示できますので、売れっ子作家とか芸能人とか、入金がパンパン入る人達は見てて幸せになれるでしょうね。いいなぁ~。

ソニー銀行は、開業以来、いろいろきめ細かくサービスを構築していて好きな銀行のひとつなんですけど、金利が他行よりちょっと有利、以外は、銀行としてのサービスに明確な差別化は実現できてません。

ソニー銀行以外のネット専業銀行

正直、ソニー銀行以外のネット専業銀行は、大きな失敗もないものの小さい成功でそこそこまとまってしまっていますね。
特に、特筆すべき銀行は見当たりません。

おっと、ここまで書いてきて、今日という日がそろそろ終わってしまうことに気が付きました。いったんアップさせて頂いて、続きはまた明日書きます。よろしくお願い致しますm(_ _)m。

(以下、7/8追記)

ソニー銀行を含めたネット専業銀行の特徴

一言で言うと、以下の特徴があります。

1.個人取引に特化しており、法人取引に取り組んでいない
どのネット専業銀行も、個人取引に特化しており、法人取引に取り組んでいないように外からは見えるという点です。

法人の方が、圧倒的に市場規模も大きいですし、資金需要も大きいですし、法人顧客の中には、トヨタのように大手信用金庫並みの資金量を誇る企業もある訳ですから、それを相手にしない手はない筈なのですが。

外国の銀行が日本に進出してくる時には、まず狙うのは法人取引です。個人取引にまで手を広げたのはシティバンクですが、今は撤退してしまいました。それ位、個人取引は日本では旨味がない、ということなのでしょう。

ネット専業銀行でも、「さっぱり儲からないから、やーめた」と言い出す銀行が、今後は出てくるかも知れませんね。

2.海外進出を果たせていない
ネット専業銀行設立の際、経営者というか初代頭取になる人がインタビューを受けて〇〇のひとつ覚えのように言う言葉は、「国内で実績を積み、地盤を固めたら、将来は海外進出も検討したい」です。

はいはい、そう言って実現できたネット専業銀行は、これまでひとつもありません。

いやいや、個人的には、ぜひ実現して欲しいと思います。お手伝いに駆け付けます。

東京銀行のシステム部に在籍しておりました時分は、海外支店や現地子会社に出張しますと、現地で認可を取って営業を開始するのがどんだけ大変かいろいろ苦労話を聞く機会がありました。でも、新規事業を進めるには、どれも想定内の作業だとも思っていました。

誰もやってないからこそ、やる価値があるのだと思いますけどね。

3.富裕層への食い込みが足りない
以前、日本でもプライベートバンキングブームが一時発生し、外国銀行がこぞって進出してた時期がありますが、リーマンショックで悉く撤退の憂き目にあったようです。

いや、専門家が撤退した今だからこそ、門外漢が外から来て成功するチャンスが転がっている筈です。

例えば、撤退したプライベートバンキングに強い銀行は、母国ではそのまま営業しているのですから、それら銀行と連携してその顧客が訪日した機会に空港等でお出迎えして、日本での金融事情を説明し、支払い等のサポートを有償で請け負うというサービスは成立可能だと思います。商談や観光ならそれに同行して同時通訳もしてあげて、海外では絶対味わえない極上の食事やその他のアシスタンス付きで、一度経験したら絶対固定客になってくれるようなサービスを提供すればいいのです。そうしたノウハウを蓄積して、国内富裕層へのサービスを企画したらいいと思います。

ネット専業銀行って何が楽しいのでしょう?

さて、このように見てきたネット専業銀行ですが、そもそも美味しいビジネスなのかどうか、純益比較でみてみましょう。

セブン銀行 212億円
楽天銀行  85億円
ソニー銀行 46億円
ジャパンネット銀行 20億円

業態トップであるセブン銀行も、私の勤務先である一般事業法人より純益が小さい状況です。

結論からすると、何が楽しいのかさっぱり判りません、ということになります。

ご参考までに、三井住友銀行の業務純益はこの3月期で5,867億円、
三菱UFJ銀行の業務純益はこの3月期で3,953億円でした。

この数字を見て、「自分達も同じことができる」と思ったのならさっさと実現すべきですが、まぁどーなんでしょうね、という感想しか出てまいりません。

この続きは、晩御飯食べたらアップ致します。

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