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逆風の維新が何の対策も出来ない場合、それでも貴方は維新に投票しますか?

(2023年8月10日編集)遅まきながら有料会員になりましたので、コメントが
記入できる様に編集しました。
(2023年6月10日追記)本稿後、維新が梅村みずほ議員への処分として党員資格停止6か月を発表した件について「1.維新の議員も秘書も、犯罪者のオンパレード」の後ろの方に追記しました。

こんばんは。今日もお疲れ様です。

G7で歴代政権初、岸田総理が主要国の首脳を広島に一堂に招いて献花させることに成功しました。
おまけにウクライナのゼレンスキー大統領まで広島に呼び寄せて、各国に
改めて支援を求める機会も与えることに成功しました。
東京都での公明党との協力関係が破綻したというブレーキもかかるでしょうが、この実績を元に、このまま解散総選挙に踏み切るのではないかと、
永田町界隈ではもっぱらの噂です。
(8月10日追記)結局、だらだらと解散総選挙に打って出ずに通常国会も閉幕と
なりました。内閣支持率は過去最低まで下落しましたので、次は秋の臨時
国会冒頭で、解散するかですかね。

私の住んでいる選挙区では、維新の候補が出てきても、今更なんの影響も
結果に及ぼさないと想定しますので、この話はあくまでも維新が重点的に
地盤を拡大しようとしている関西と東京都区部に限られます。


1.維新の議員も秘書も、犯罪者のオンパレード

維新の議員、秘書全員がそうだと言ってる訳ではありませんが、他の政党と比べて、圧倒的に事例が多過ぎです。作家の適菜収氏も指摘している通り、様々な犯罪者のオンパレード状態です。

この記事がネットで公開されたのは2021年11月13日で、今から1年半前の
記事ですが、そこで指摘されている実態は、未だに改善の兆しすら
ありません。

犯罪に至らなくても、議員としてふさわしい行為か、ふさわしくない行為
なのかも判断つかない人間も、本人が有名で、維新公認という理由だけで
選ばれてしまった事例も出てきてしまいました。
具体的には、中条きよし参議院議員が、国会で自分の新曲を宣伝して
しまった、というものです。

挙句の果てが、今月の一連の国会での梅村みずほ参議院議員の失言の嵐。
名古屋出入国在留管理局の局内で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・
サンダマリさんの死因が「ハンガーストライキだったかも知れない」、またウィシュマさんを「詐病」である等との発言で、日本維新の会が同議員を
処分しました。
処分と云っても、所属する法務委員会から更迭しただけで、真面目に活動
している国会議員であれば、これは大きな痛手となりますが、単に本人が
もっと暴走しても党に迷惑が掛からないよう、単に飼い殺しにしているに
過ぎません。
参議院議員の任期が終了するまで、税金から莫大な歳費が梅村議員に
支払われ続けるままです。

参議院は途中解散がありませんし、梅村議員が参議院議員に就任したのは2019年ですから、2025年の改選まで、あとまる2年は国会議員で居続ける訳です。

なお、この答弁ですが、世のメディアは、こぞって切り取り報道してますので、実際の梅村みずほ議員の発言内容はどうであったのか、実際の国会審議中継の動画にて確認してみました。

5月10日の本会議での梅村みずほ議員の質問時間は20分。16日と18日の法務委員会は、会議自体は朝から夕刻までまる一日、休憩時間を除いて延々
6時間超のビデオですが、梅村みずほ議員発言部分を選択して検索すれば、その発言内容は30分程度で、かつその冒頭から聴取することができます。

結論からすると、これは切り取り報道されても仕方のない事案だと思い
ます。
そもそも法務委員会は、弁護士とか検事・裁判官経験者等の司法試験合格者、法制研究者とか、法律の専門家を集めて議論を行う場です。
梅村みずほ議員のこれまでのキャリアをWikipedia(下記にリンク)で調べましたが、JTBに入社後、フリーアナウンサーを経て国会議員になったので、
正直そうした経歴の持ち主を、いきなり法務委員会に投入した維新の
党としての方針が、そもそも間違っていたのが、4年経って問題が先鋭化
したのだと私は思いました。

この梅村みずほ議員の発言と、それに続く同じ維新の鈴木宗男参議院議員の発言を続けて聞くと、この「詐病」という語は、政府側の調査報告書に、
ウィシュマさんを診断した医師の発言として記載されているもので、
少なくとも梅村議員が作り出したものではないことが判ります。

また、「挑発でもデマでもない」と梅村みずほ議員が調査報告書を片手に
説明した部分も、法務委員長=その場の議事進行責任者ですが、から特に
発言もありませんでした。

なので、この言葉と、その2日前のハンストという間違った事実認定で
懲罰を加えることは、私はピントがずれてて間違いであると思いますが、
その後で梅村議員が展開していた、ウィシュマさんの支援者の振る舞いに
疑義があったとする点は、事実がどうであれ、不用意発言のそしりを免れ
ませんし、国会議員の免責特権の認識も間違っている点がその場で与野党
議員から一斉に非難されてましたが、国会議員にあるまじき発言である
ことは間違いありません。
結局鈴木宗男議員がその後で、必死に弁護した点は報道からも党の処分からも一切無視されてしまい(あるいは口頭で叱責等あったのかも知れませんが)、結局焦点が最初から最後まで維新の幹部の認識が国会の常識からズレたまま、切り取り報道での発言内容を以て、梅村議員は不十分不適切に処分
されてしまいました。

そもそも、参議院本会議の発言の際、自身の発言内容の根拠、出典を明示
せずに発言した、梅村議員の失態です。

なお、上記の法務委員会中継の4:12:34の箇所で、梅村みずほ議員自ら自分の
胸につけた参議院議員バッジを指しながら、「こんなバッジなんて惜しく
ないですよ」って発言してます。

本人も公の場でそうはっきりと明言しているのですから、梅村みずほ議員
から議員バッジ返却してもらって、次点の候補を繰り上げ当選させれば
いいのにと思います。
もちろん、梅村みずほ議員も、それをやったら維新の議席が一つ減って
他党の議席が一つ増えることになる場合もあるので、「維新がそんな手を
打つ筈がない」と多寡をくくって発言しているのは間違いありません。

梅村議員については、上記以外にも、この4年間に国会議員として不勉強
極まりない失態が数々報道されてきています。

このWikipediaにも記載されてますが、本人のみならず、公設第一秘書が殺人未遂容疑で逮捕されるという事件も発生しています(後に傷害事件に切替)。おまけに、この秘書は、大阪維新の会の横倉廉幸府議の娘の夫だそうです。

酔っぱらって、一緒に飲んでた相手と口論になり、怒りが収まらなくなって取って返して車で轢き殺そうとして実際に轢き、逮捕される様な輩が
秘書に居たり身内に居る政治家を、とてもじゃないですが信用も信頼も
出来かねますよね。

(2023年6月10日追記)この投稿をアップした後で、維新が梅村議員の処分を
遅まきながら発表しました。
が、党員資格停止6か月というのは、新人議員を単に半年間黙らせておく
だけの処分にしか過ぎません。
おまけに、「処分理由は、発言内容ではありません」と云うなら、処分理由は何なのか、明言すべきでしょう。
それをちゃんと質問して確認しない、メディアもどうかしてますが。

で、この投稿を週末書ききれずに持ち越したら、同じ維新大阪府議団代表が、女性市議へのパワハラなどで代表辞任というニュースも入って
きてしまいました。

大阪府議団代表と云ったら、維新の地方議会議員の中心的存在です。
元々は、文春の報道がきっかけです。

なお、維新ばかりではなく、立憲民主党も、早速今月の足立区議会議員選挙で当選した新人が立候補直前に、商標法違反容疑で書類送検されていたことが発覚しました。

ただ、立憲民主党は本人から届出を受けた都連が緊急会議を開催して、
5月24日その日のうちに除籍処分と辞任勧告を出しましたので、事態を把握した時点で速攻対応できたと思います。

本日5月25日に、本人も足立区議会事務局に区議辞任の手続きをし、Twitterでお詫びの挨拶をしておりました。

まだ30代後半で若いのですし、まずはしっかり関係者と有権者にお詫び行脚して、出直すチャンスはあると思います。

しかし、ネットの情報が正しければ、この人は三菱UFJ銀行に15年も
勤務していたそうです。
私は東京三菱銀行時代に転職してますが、その流れからすると職場の後輩
です。
後輩が世間をお騒がせしてご迷惑をおかけした点、申し訳ございません
m(_ _)m。
まさか、銀行の後輩から、こんな社会常識ない人が政治家を志すとは、
全く想定外でした。

しかし、私よりも、直接三菱UFJ銀行で行員向け研修を担当している人達は、はらわたの煮える思いでしょう。
この人のせいで、自分たちが毎年必死に工夫しながら実施している
コンプライアンス研修の成果が十分でなかった、ということにされてしまうのですから。

2.維新が公党として実施すべきこと

上述の適菜収氏の記事は1週間後に続編が公開されてまして、そこに記載
されている指摘は、おそらく記事の中に紹介されている事例を見れば、
容易に同意されるものでしょう。

「維新の会周辺にはなぜ犯罪者が多いのか」と問うのは順番が逆だ。問題を起こすような人物だから維新に接近していくのである。順法意識や社会性の欠如、短く言えば、人間性の欠如。

しかし、政党も人の集まりなのですから、人間性が欠如した人材ばかりが
集まってくるようなら、早い段階でそうならない様な対策を打つべきものでしょう。
その対策をきちんとしてないこと、実効が出ていないことこそ問題です。

次の衆院選で、維新は全国の小選挙区で候補者を立てたい意向ですが、
これを無理やり遂行しようとすれば、前回の衆院選で立憲民主党が公示前
議席を割り込み、有権者を失望させた二の舞、後追いをすることになる
ことでしょう。

他党支援者は、それを強く望んでいることでしょう。

私も、維新を支援するつもりは全くないのですが、今のままでは
立憲民主党も前回の反省を出来ないままで選挙戦に突入し、今度は
さすがに公示前議席を割ることもないのかも知れませんが、それで
国民の禊が済んだと思ったら大間違いですし、国民の政治離れは
益々加速してしまう
ことでしょう。
私がなんとしても避けたいのは、その一点です。

では実際に、維新はどの様な対策を取ればいいのでしょうか。
答えは簡単で、以下に実例として挙げている、民間企業が実施している
ことかつ義務として課せられていることを、実践すればよいのです。

それが実践できなければ、維新には、もう見切りをつけるしかありません。

2-1. 身体検査の強化

ここでいう身体検査というのは、身元調査をしっかりやる、という意味
です。
興信所でも民間調査事務所でもなんでも使って、せめて犯罪歴がないとか
位は、全候補者に実施すべきでしょう。

それでも足りなければ、連帯保証人制度も併せて導入すればいいです。
具体的には、もし議員がハラスメントをしでかしたら、自分も連帯責任を
負います、と書面で約束させるのです。
連帯保証人は、会社の就職の際にも要求されるものなのですから、
国会や地方議会に「就職」する人達からも徴求したって、いいと思います。

現に、私自身も、企業に就職する際連帯保証人を求められたことなんて
何度もあります。
就職の時だけではなく、家を借りる時だって、求められることがあります。

身内から犯罪者を続出させているのですから、それ位の対応も当然で
しょう。

2-2. コンプライアンス研修の実施と強化

これも、民間企業に毎年実施が義務付けられている各種コンプライアンス
研修を、維新の様な公党も毎年実施せよ、という話です。

どんなことをしたら個人情報保護法違反になるのか、ハラスメントとは
何か、どんな発言をしてはいけないのか、等々、国会議員といえども
昔の常識で発言してはいけない時代です。
そして、実施するなら代表から一兵卒まで、党関係者全員が受講する
必要があります。

それを実施してないから、「梅村議員は間違ったことは言ってない」等と、逆に間違った反応が党内部から出てしまうのです。

実施するのは難しいことでしょうか?
そんなことは全くなく、世の中には、そうした研修を有料でやってくれる
会社も個人講師も、ちょっとネットで検索すれば、多数出てきます。
全国から議員を集めて実施するのが大変なら、オンラインで実施すれば
いいですし。

2-3. 国会議員として必要な基礎知識の徹底

こんなこと、書いてるこっちが恥ずかしくなってしまいますが、国会での
ルールや国会議員として必要な基礎知識を、ちゃんと党所属国会議員の間で周知徹底させるべきです。


2-4. 一期目の新人議員に、フリーハンドで本会議で代表質問させたり委員会で長時間持ち時間を与えない

上記の参議院インターネット審議中継で、最初に問題となった5月16日の
鈴木宗男議員の質問点を確認しますと、18日の梅村みずほ議員が問題に
しようとしていた、難民申請者に支援者の資格審査をせずに誰彼かまうことなく会わせていたことを、そもそも鈴木宗男議員が最初に問題として挙げたかったのだ、ということが判ります。
維新両議員の言い分を極めて好意的に解釈すれば、ウィシュマさんに
近づいていった支援者の一人が、身元引受後に国内逃亡を許してしまう
事案を多く抱えている、ということを指摘したかったようです。
具体的には、政府報告書によれば、引き受けた47件中、国内逃亡事案が10件発生している様です。
(なお、この支援者の資格審査は、今回の改正入管法であっても法制上は明確な規程がない点、この法務委員会での政府答弁です。)

ただ、維新両議員の論点は、政府側の対応状況をただ聞こうとしているだけであって、重要な論点ではありますが、ではどうするかの議論まで出来る
様に準備しておかないと、実のある議論になりません。
また、質問内容を、事前通告すべきです。

梅村議員は、通告していた様ですが、通告したからと云って、出典・根拠を省略したら切り取られて反論もできなくなる、とは上にも書いた通りです。

そうした訓練の足りてない新人議員に、本会議上でTV中継も入る場合には、
その代表質問の発言内容を事前にダブルチェックしなきゃダメです。

それを手抜きするから、こうした事態になってしまうのです。

また、16日と18日の法務委員会発言の持ち時間、梅村議員と鈴木議員の時間配分は、それぞれ30分ずつになってました。


ベテランの鈴木議員が、新人の梅村議員に配慮してあげたのだとは思いますが、逆効果でしたね。

維新の前に発言していた公明党の2議員は、25分と50分に配分してました。
同様に、梅村議員20分、鈴木議員40分とかにしておけば、もう少し騒ぎが
小規模で済んだ可能性があると思います。
もちろん、持ち時間を少なくされたために梅村議員が余計に根拠・出典の
説明を省略してしまったら、元も子もありませんが。

維新は相変わらず、こうした議会への参加の方法が日常的に稚拙です。

3. 終わりに

上記に挙げさせて頂いた対応策4点は、別に維新だけが対応しなければならないものではなく、他の公党も、同様に対応するべき事項です。

おまけに、いずれも特に難しいことでもなんでもありません。

この程度のことが出来ないとしたら、それでも貴方は次の選挙で維新に投票しますか?

では、また。

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