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「新」立憲民主党の将来性

こんばんば。今日もお疲れ様です。

今日は政治の話ですみません。

尾中香尚里というジャーナリストの投稿

先週実施された立憲民主党と国民民主党の合流について、以下の記事を読みました。

尾中香尚里というジャーナリストの方がポジティブに書いてますが、私は、その書き方自体は評価しますが、実態としては、今のままが続く限り単なる民主党の再結成と見ています。

新立憲民主党は、新自由主義色を強め「自己責任」を強調する自公政権に対し、「支え合う共生社会」を掲げ、目指す社会の姿が全く異なる点を強調した。個別の政策ではなく「大きな社会像についての選択肢を提示する」ことに重きを置いたのだ。
 目指すべき社会像が違うのだから、その実現のために用意する体系的な政策パッケージも、必然的に異なってくる。実務的な法案を除けば、個別の政策で政府・与党と協調する局面は、おそらく少なくなるだろう。自公政権との距離は開き、対決色がより強まることも想定される。

そうはおっしゃってますけれど、そもそも新党に集った中に居る議員さん達が、急にその方向で動けるかといえば、まず無理でしょう。

違うのは、政権の座から転がり落ちた2012年、つまり8年前と比べて、当時の長老陣の発言がメディアで取り上げられることがほぼなくなったからだろうと思います。

長老発言その1:前原誠司

但し、ここへ来て、何故か前原誠司さんが以下の発言を行いました。
(下のリンクが発言記事で、上の記事はそれを紹介するw記事です)
ちなみに平成22年は2010年、ちょうど10年前です。

下の記事を全文引用します。

前原誠司元外相が産経新聞の取材に対し、10年前の平成22年9月7日に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅(かん)直人首相が、逮捕した中国人船長の釈放を求めたと明らかにした。旧民主党政権は処分保留による船長釈放を「検察独自の判断」と強調し、政府の関与を否定してきたが、菅氏の強い意向が釈放に反映されたとみられる。
 前原氏によると、国連総会に出席するための22年9月21日の訪米出発直前、首相公邸に佐々江賢一郎外務事務次官ら外務省幹部とともに勉強会に参加。その場で菅氏が公務執行妨害容疑で勾留中の船長について「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」という。
 前原氏が理由を聞くと、菅氏は同年11月に横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議があるとして「(当時の中国国家主席の)胡錦濤(こ・きんとう)が来なくなる」と主張。中国側は船長の釈放を要求し、政府間協議や人的交流の中止などさまざまな報復措置をとっていた。釈放しない場合、胡氏が来日しなくなることを懸念したとみられる。
 前原氏は「来なくてもいいではないか。中国が国益を損なうだけだ」と異を唱えたが、菅氏は「オレがAPECの議長だ。言う通りにしろ」と述べた。前原氏はその後、当時の仙谷由人官房長官に「首相の指示は釈放だ」と報告した。
 当時の外務省幹部も「菅首相の指示」を認めた。菅氏は産経新聞の取材に「記憶にない」と答えた。
 事件は22年9月7日、尖閣諸島沖の日本の領海内で発生。中国漁船が海保の巡視船2隻に相次いでぶつかり、海保は8日未明に船長を逮捕した。その後、中国側はレアアース(希土類)の対日輸出停止や中国内での邦人拘束といった対抗措置をとり、那覇地検は24日、勾留の期限を5日残して船長を処分保留で釈放することを決定。那覇地検は理由として「日中関係を考慮」などと説明した。

前原さん、これで新党にエールを送ったのかしらw
管元首相は、否定しないと前原さんの言ってることは事実になっちゃいますよね。

長老発言その2:岡田克也

これに対し、これも何故か岡田克也元副総理が発言しました。

旧民主党政権下の2010年9月に沖縄県尖閣諸島沖で起きた海上保安庁巡視船への中国漁船衝突事件をめぐり、同政権で要職を歴任した岡田克也元外相は11日、自身のホームページで、中国人船長釈放に至る経緯について「柔軟な措置を取ったことはやむを得なかった」との見解を公表した。 

菅元総理と異なり、岡田元副総理は当時の状況を自身のHPで詳細に報告しています。

しかし、「他にどのような解決方法があったかと問われると現在の私にも答えはない」などと、外務大臣経験者に10年経って言われても絶句するだけです。
外務大臣の職を解かれたとはいえ、与党の幹事長に就任したのですから、とった解決方法がベストだったのか、十分確認できる立場に居た訳なのですから。
外務大臣時代に、この人は周囲と良好な人間関係を築かなかった、築くことができなかった、ということは理解できますが。

まるで、自民党総裁選でお友達が同僚議員に少ないことが露呈してしまった石破茂さんのようです。

長老その3:菅直人

菅元総理に至っては、「記憶にない」というのは本当に記憶がないのかも知れません。
前回の統一地方選で応援演説を聞きましたが、自分が応援に来た候補者の名前すら覚えられず、横に居た候補者が、仕方なく自分の名前を叫んでましたから。
ちゃんと後継者を育ててなかったので、引退できないのでしょうか。

APECというひとつの国際会議を無難に終了させるために、筋が通らない話をむりやり通すなんて、政治家にあるまじき行為です。
また、中国が参加しないのなら、これ幸いとばかりに中国を参加国で非難してしまえば済む話なのですから、政治家としての勘(かん)も鈍かった訳ですね。
お名前の発音と違って。

立憲民主党が支持を増やせる可能性

こうした老害をまき散らす人達が居なくなって、上述の尾中香尚里氏が指摘していたような、国民に向けて提案をしていくような泉ケンタ衆議院議員のような人材が、党の中核でこれまでと一線を画す実績を出せるようになった暁には、立憲民主党も支持を増やせる可能性が出て来るでしょう。

泉ケンタ政調会長が頑張ってくれれば、尾中香尚里氏が望むような野党第1党になれるチャンスも出て来るでしょう。

でも、菅(すが)新総理大臣が思いのほかこれまでのキャラから脱皮できないでいると、「新」立憲民主党の周囲から「早く政権交代を目指せ」とかいう声がたくさん上がってきて、また自分達には出来もしない政権を担う努力を無駄にやろうとしてまた失敗するのを、これまで何回繰り返してきたことでしょう。
そうならない保証を、尾中香尚里氏は全く言及できてない訳で、やっぱり、党名も代表も幹部の顔ぶれもほとんど変わり映えがしませんので、残念ですが民主党の再結成と呼ばざるを得ません。

そして、あの、悪夢のような民主党政権時代、と安倍総理が形容したのは見事としか言いようがありませんが、一度深く、深~く失望させられた国民が、その民主党の末裔どころか本人達に簡単に信頼を再び置くなんて考えるのは、そもそも人間というものを良く理解できてない人の陥りがちな誤解です。

今のところ、日本に健全な二大政党制を作り上げるには、立憲民主党の今後に期待するよりも、自民党を二分した方が早いし合理的です。

では、また明日。







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