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日本産ワインの年末の動向と、今月のワインと手料理

こんばんは。今日もお疲れ様です。

年末に入って、注目する日本産ワインのトピックスが2件目についたので
ご紹介します。
その後は、今月の勤務先のワイン部と料理部の活動にもワインが登場しますので、長文お許しくださいませ。

1件目、長野県東御市のはすみふぁーむワイナリーが、オーナーの長年の
夢を実現した甲州ワインを販売開始したそうです。

上がワイナリーのトップページへのリンク、その甲州ワインのリンクは下記です。

このワインは長野県(信州)、山形県(羽州)、山梨県(甲州)の3つの州にて栽培された日本独自のぶどう品種である甲州をブレンドして造った2020年のワインです。日本各地の甲州種を使ってワインをつくるという、はすみふぁーむ創業者、ニック.Y.蓮見の長年の夢を実現させた一本。無濾過でキリッと辛口にしあげました。

好評で、リリース後3日間で半分売れてしまったとFacebookに投稿があり
ました。
なので、この投稿をアップする前に売切れてリンクもなくなってしまったらいけない、と思い、画像だけ拝借しておきました。

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それから、今月は、小公子2019という岡山のワインも販売開始されました。

日本のワインなのに、なんと1本税込み7,260円もします。
上記のサイトでは、若干安くて税込み7.040円ですが。

ブドウ品種=山ぶどう(!)って、初めて見ました。

ところが、「小公子2019」という名前をもつワインが、なんとなんと他に
もう2種類もあります。

こちらは秋田県のワイナリーですね。

こちらは島根県。

ひょっとして、商標登録って都道府県単位だったか!?という気もします
ので、どのワイナリーが名前パクッてるとか、一概に言えない状況かとは
思います...。


で、すみません。
上記2件のワインはいずれも、自分の目と舌で実際に確認しておりません。

機会があり次第、またご報告させて頂きます。
はすみふぁーむの方は、その前に品切れになってしまうかもですね...。


そして、今月の勤務先のワイン部のテーマなんですが、なんと、赤白
各1本、合計2本も送られてくると、直前に幹事さんから連絡がありました!
我が家では、私しかワイン飲む人口が居ないので、そ、そんなに一度に飲めないぞ(笑)。
絶対残ると思うので、4日後の料理部では、ワイン煮込み料理特集に勝手にしてしまいますかね。

ワインに合わせる料理についても今回初めて事前に指定があり、以下のものを極力用意してくれとのことでした。

①白身魚のお刺身をご用意ください。真鯛、ヒラメ等なければ、旬のブリでもOK

なんか、料理部と区別がつかなくなってきたぞ(笑)。
真鯛の刺身は結構お高いし、平目の刺身は家の近くのスーパーでは滅多に
売ってないので、お安い旬のブリ刺しにしましょう。

明確な根拠はないのですが、むしろブリ刺しの方が、赤に合う気もしましたもので。
↑ ↑ ↑ あくまでも私個人の意見であり、各自の好みによります。

②以下の調味料、付け合わせをできるだけお願いします。
レモン
オリーブオイル

胡椒
ポン酢
醤油
ごま油

レモン以外の調味料はすべて家にあるので、チリ産のレモン98円だけ買ってきました。
ワインも、少なくともどちらかがチリ産の気がしますし(笑)。

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③どの調味料が白なのか、どこからが赤なのか一緒にやってみたいと
思います。

なるほど~。
ソムリエの遠藤先生が参加者の部員にやらせてみたいことが、これで大体
推察できます。
しかし、刺身を一切れつまんで上記のどれかの調味料とつけ、赤と白で
両方一口づつ試すとすると、塩+胡椒の組み合わせを一つとして、上記の
調味料の組み合わせは6つありますから、全部で12切れの刺身が必要となります。
やっぱり、ブリの刺身用切り身を買ってきて、1柵を15等分位にやっつけてしまいましょう。

④ワインは赤と白1本ずつ送ります。赤は常温NG、少し冷やしてください。

太っ腹にも程があります。
でも、予算は毎月決まってますので、できれば1本でいいから2本送られて
くる分の倍の値段のやつが美味しいに決まってますので、できればそちらがいいです。(笑)
本音は別としまして、つまり、送られてくる赤は、冬場なのに常温NGとの
ことで、きっと酸味が強いのでしょう。
酸味の高いワインは、その酸味が高い温度では甘味と混ざってしまい、
不快に感じられてしまうものですから。

ところが、近所のスーパーで、お刺身やら鮮魚の徳用パック3パック1,000円というセールスを、前日にやっておりました。
あいにく真鯛もヒラメもブリも含まれておりませんでしたが、一家の当日の晩御飯のメニューが、これで決まりました(笑)。

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あ、このうち生銀鮭とアトランティックサーモンとベビー帆立は
家内のリクエストによるもので、ムニエルにするそうで、もちろん刺身では食べません。
なお、生銀鮭もチリ産です。さぁ~こぃチリワイン(笑)。
刺身にして食べるのは、手前のまぐろとカンパチです。

カンパチの刺身、私が好きなんです。
遠藤先生の指定と違うので、こっそり裏メニューになります(笑)。

そして、待望のワインが到着致しました!

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予想通り、1本、左の赤の方でしたが、チリ産でした。
少なくとも、日本に輸入されてくるチリ産ワインは、それなりにちゃんと
吟味されており、コスパが抜群ですのでお勧めです。
Pais Viejo by Bouchonと書いてあります。

Maule Valleyという場所で生産されているようですが、首都サンチャゴから南に250Kmほど南極に向かって下ったところで、チリ政府によってブドウの栽培地として指定されているところのようです。

Pais Salvajeさんという生産者が作ったPais Viejoという名前のワインで、BouchonというのはPais Salvajeさんが所属するファミリーの名前らしいです。

パイス(Pais)というのも、これ自体がブドウ品種の名前で、16世紀にカナリア諸島から移植されてきたそうです。
米国では、Mission(ミッション)という名前で呼ばれていて、遠藤先生によると、同じものを英語で云うかスペイン語で云うかの違いだそうです。
今世紀になるまでは、チリで最も多数植えられていたブドウ品種でしたが、21世紀になると、チリでもカベルネ・ソーヴィニョンがより多く植えられるようになり、順位が逆転しています。

アルコール度数は12.5%。

そして、この白は嬉しかったです。

Chenin Blancというブドウ品種は「シュナンブラン」と発音しまして、
なんとそのレゼルヴが届いちゃいましたよ。
お値段は、かなり安いものですけどね。
生産国が南アフリカですので、英語風にリザーヴと発音すべきでしょうが、レザルヴ、と云った方が美味しそうに聞こえるので(笑)、そのようにさせてください!

遠藤先生から新たに教えて頂いたブドウ品種のうち、シュナンブランは
2番目に美味しいやつです。

今、あけて飲んでしまうのが、もったいないくらい(笑)。

こちらは、遠藤先生の勤務先のサイトに紹介されておりました。

シュナンブランは、遠藤先生から教えて頂いた、私にとっては新しいブドウ品種のひとつですが、これ、どのボトルもハズレがなく、美味しく頂いて
いるものです。


さて、当日を迎えました。

物事ってのは、なかなか思い通りにはいかないものでw、前日までブリの
長いさくを売ってたスーパーが、この日に限ってブリさくも刺身も出して
ませんでした。

その代わり、真鯛のさくは、本日のおすすめ品のラベルが貼られ、通常よりかなり安くなってました。w

でもちょっと短めのものしか出てなかったので、ブリさくも別のスーパーで買ってしまい、ちょっと予算オーバー気味。(汗

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仕事もほぼ定時に終えて、とりあえず上記②の調味料類だけは、あっという間に揃えました(笑)。

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右側、醤油挿しとごま油の間にあるのはポン酢で、その向こうにあるのは
炭酸水でする。
炭酸水は、もちろん調味料ではなく、「お酒を飲んだら同量のお水を飲み
ましょう」と勤務先の管理栄養士さんから教わったもので。

そして刺身を切りました。

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手前の真鯛は、縦に包丁入れるだけではなく、この後横にも2本切込みを
入れて、本当に一口大に切ってしまえばよかったかな、と食べ比べを始めて
すぐに気が付きました。

まぁ、真鯛はここまで薄く切っておくと、横には箸先で切れましたから
大丈夫だったのですが。

ワインボトルは、赤白いずれもスクリューキャップ式だったので、ソムリエナイフを用意する必要もなく、またデキャンターも不要でした。

赤を飲んでみると、確かに冷やしてあると酸味が抑えられてます。

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いよいよオンラインの会合が始まり、先月までは渋々Zoomを使って、中国を儲けさせてしまうというあまり好ましくない状況だったのですが、MicrosoftのTeamsがようやく使用に耐えられるレベルになってきたので、
今回からはそちらを使いました。

遠藤先生の説明に沿って、まずは真鯛の刺身を塩だけで一口食べ、白ワインを飲んでみる、次に同じく塩だけでもう一切れつまみ、今度は赤ワインで。
塩だけですと、真鯛の生臭さが口中に残るでしょ?と言われて、確かにそうでした。

その次に、塩をつけた真鯛の刺身の上に、レモンを絞って。
レモンの酸で、真鯛の生臭さが一気に解消して、おまけにワインの味わいもおだやかになりませんか?と言われて、これも確かにその通りでした!

この延長線上で、最後に塩、胡椒、レモンを絞った真鯛の刺身を
オリーヴオイルにくぐらせて食べてみると、いやぁ、これは絶品!

つか、口に出して指摘はしなかったのですが、真鯛のカルパッチョって、
こうやって作りますよね?
そして、魚のカルパッチョ料理が白ワインに合うということが発見されたのは、私はイタリアだと思ってたのですが、どうも日本発祥らしいです。

上のリンクの画像の通り、カルパッチョというのは薄切りの生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけた料理のことですから。

で、遠藤先生がしっかり解説してくれたのですが、オリーヴオイルを使うと、油が膜を作ってくれるので、おだやかな味わいになるのだそうです。
なるほど~。

そのまま、オリーヴオイルに代えてポン酢を使ってみたり、ごま油に代えたりして色々味わってみたのですが、最後に遠藤先生の指示で醤油につけて
食べてみたら、なんと、この日の組み合わせの中で最悪でした。
お醤油は、刺身をご飯と一緒に食べるためのもので、白ワインとは絶対に
合わないのだ、という発見を改めてしてしまいました。

当日は用意してませんでしたが、ここで日本酒の冷酒とかに切り替えても、
真鯛のカルパッチョとワインの相性の良さに比べたら、真鯛+醤油+日本酒の組み合わせは絶対それより相性が良くなる訳がない、と想像がつきました。

これ、日本酒を愛好する方には申し訳ありませんが、私自身も日本酒大好きですが、食べ物との相性の悪さは、比較したら一目瞭然です。
日本酒に落ち度はなくて、ワインが相性良すぎる、ということですけどね。

そして、時間があったのでブリで同じパターンを一通り試し、裏メニューのマグロやカンパチでも試してみましたが、結果はほぼほぼ同じでした。

いやぁ、2020年の締めくくりに、いい勉強になりました。


そして案の定、赤も白も半分以上残りましたので、スクリューキャップをしてまた冷蔵庫のチルドルームに入れておき、翌日以降少しずつ頂いておりましたが、料理部の日が回ってきたので残りを一気に投入しました。

テーマは「パーティ料理」ということだったので、ローストビーフも
テリーヌも買っちゃいました♪

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赤は、シチュー用の牛肉を買ってきて、赤ワイン煮込み。

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圧力鍋を前回使ったのは、今から25年以上も前に、長男の離乳食を作るので使ってたのでした。
当時からの圧力鍋がまだ現役で我が家では活躍しておりますが、蓋の圧力を調節するところがぶっ壊れてしまったので、ただの大き目の鍋として使っております。
圧力鍋を使わずにコトコト煮込むか、と思ってましたら、家内が台所の棚の上に使ってない新品があると出して来たので、二度びっくりしました。(笑)

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ニンニク丸ごと1個を程よい大きさにカットして、オリーヴオイルをこの鍋の中に一緒に入れ、狐色になるまで炒めた後、別のフライパンで炒めた玉ねぎと、塩胡椒して小麦粉にまぶせたシチュー用牛肉を同じフライパンで順番に炒めては上の鍋に放り込み、400gのトマト缶と同量の赤ワイン、水を次々に投入、蓋をしてすぐ強火にかけ、鍋の上のおもりが揺れ始めたところで火を弱火にして30分加熱し、その後15分余熱で徐々に温度を下げて完成です。

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後ろに並べたパセリのみじん切りを乾燥させたやつ、オレガノ、ローズマリーをふりかけて頂きます。

肉は、口の中でトロトロになる程柔らかく煮込めたのですが、味が今ひとつ染み込みが足りませんでした。
お店で頂くような濃厚な味わいにするのは、どう工夫したらよいのか、課題が残りました。

水の量を、もっと少なくした方がいいのかなぁ...?

でも、寒い季節には体が温まって、いい感じでした。

圧力鍋を使う欠点は、蓋を開けるまで味見が出来ないってことですね。
手料理というには、ちょっと本格的でしたが(笑)。


白は、定番のあさりの酒蒸しを作りました。

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意外に早く白ワインが煮詰まってしまい、おまけに「もうすぐオンラインの会の時間が始まる」とあせりまくり、だしの素を投入する前にバターを投入するのをすっかり忘れてしまってましたw

でも、お酒のおつまみメニューとしては、十分な味わいでした。

次回はちゃんとバターを投入して、濃厚な味わいをつけたいと思います。


長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。

では、また。








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