とにかく救われた

大切な同級生のコロナ死
ようやくお話ができたキリスト教研究者さんの訃報
極めつけは息子の急死
私自身の残り僅かな未来への希望は脆くも崩れ去った。

なんとか前に向き歩き始めた生活の隙間をイヤフォンからの音楽で埋めてみようとした。
ランダムにチョイスする楽曲にも心が持っていかれることがない中、神社の境内を歩きながら落ち葉を踏みしめていたら久々に懐かしい声が聞こえてきた。
しかし曲は知らない。
慌ててポケットの携帯を出し動画を確認。
カヴァーだった。
もう何十遍リピートしただろう。
年金を受給し始め、介護保険被保険者証も手にした波乱の一年は、毎晩♪天使たちのシーン♪で穏やかな眠りについていた頃のように、この動画のおかげで静かに終えることができそうだ。

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