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大阪の「法善寺横丁」とその近くの「串かつ 二色(にしき)」に行ってきた

二泊三日の出張で、愛知、和歌山を訪問した後に着いたのは大阪難波です。ホテルのフロントに置いてあった地図で近くに法善寺横丁があることに気がついたのは、同行していた会社のメンバー(こういうのに鼻がききます)。

うん?・・・法善寺?法善寺横丁?。美味しいものがありそうだねという理由で、夕食を兼ねて出かけることにしました。法善寺はぴんとこないけど、横丁という言葉に惹かれるんだろうね。人の印象って案外こんなものです。

と言っても具体的な知識はまったくなし、♫包丁一本さらしにまいて♫とかいう歌のタイトルが「月の法善寺横丁」だったはず、織田作之助の小説「夫婦善哉」(読んでないけど)も確かここが舞台だったはず、という程度。

メンバーがホテルで仕事を済ます間に、ネットで調べてみると、まず法善寺とはこの地にある「浄土宗天龍法善寺」のこと。空襲や火災で何度も消失したようですが、その度に信仰深い人たちの手によって再建されてきました。

法善寺の参道には、東西に伸びる長さ80m、幅3mの二本の路地があり、参拝客相手の露店が並んでいたとか。これがいつしか横丁に発展し、法善寺横丁と呼ばれるようになったようです。何となく浅草界隈が浮かんできました。

ホテルを出て歩いていくと、すごい人の波。この界隈はミナミと呼ばれる繁華街なんだね。「千日前」という名称も法善寺の住職だった中誉専念法師が行った「千日念仏回向」に由来するようです。初めて知りました。

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海外からの旅行者も多くて、多言語が飛び交う大通りを右に曲がり、飲食店が並ぶ通りをしばらく行くと右手にありました「法善寺」。案外小ぶりです。石畳の奥にはお堂が見えます。思ったよりも人が少ないね。

境内には、水掛不動尊の名で知られる「西向不動明王」「金比羅堂」「お初天神」などの諸堂、諸仏があります。「ご利益は何か」を聞きに行くと、それぞれ商売繁盛や災難除けなどがあるようなので、全部お参りをしました。

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緑の苔を全身にまとった水掛不動尊が有名らしいのです。お参りする人が水をかけることでいつしか苔で覆われるようになったとか。夜の灯に照らされた緑色の姿はアメコミのキャラクターを彷彿させます(撮影を忘れたぞ)。

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お参りもすみ、法善寺横丁をちょっとだけ眺め、メンバーが知り合いに教えてもらったお店に向かいます(予約済み、段取りがいいので助かるね)。お店の名前は「二色(にしき)」という串かつ屋さんです。

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たどり着いた店は古き良き昭和を感じさせる大衆的な雰囲気の店。こういうのは好きですね。店内は地元客でほぼ満席、予約して正解です。名物は一本ほぼ100円の串揚げやおでんなど多数。注文は紙に書いて頼む方式です。

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壁のメニューもいいし、天井の扇風機もレトロ。途中でカウンターに移動、お店の人の仕事っぷりを見るのも好きです。ビール3杯と熱々の串かつ、ポテサラなどでお腹いっぱい。おでんも食べたかったけど、もう入りません。

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出張の楽しみはやっぱり食べ物です。美味しくても肩の凝る店よりも、こういう大衆的な店が一番、コスパもいいしね。そういえば、その前の週は京都のリド飲食店街の居酒屋さんでした。次はどこかな。


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