【不機嫌日記】狂犬病予防接種の巻(2020/12/1の記録)
いつもは低気圧もしくは雨天による不調由来の不機嫌をどう克服するか、無駄な一日にしないためにどんな努力をしたか、『不機嫌日記』は書いてきましたが、今日はそのまま、不機嫌になったことについてお話したいと思います。
突然ですが、我が家は今年一月三日にスタンダードプードルを飼い始めました。前年の年末差し迫る28日母が亡くなりました。まさか、歳を越さずになくなるとは予想もしなかったので、『お定りの年賀状はクリスマスまでに投函』のルールに従いしっかりポストにいれ、ほっとしていたのも束の間あれよあれよと言うまに喪中になってしまいました。これをどう親戚に説明すればいいのか悩んでいるうちに歳を越し、戸惑いながら母の持ち物片付けを始めた頃でした。
ペットショップにもお年玉セールなるものがあって、この子は破格の値段でした。今思うと、あまりに人が好きで、動物も好きで、人懐っこすぎてちょっと扱いが難しい、それが理由だったのかもしれません。ずいぶん前から、連れ合いが先住犬のマルぷー(12歳)の嫁さんが欲しい、それも大きいスタンダードプードルの白がいい、と繰り返し言っていました。
それに母の荷物の片付けが進み、施設に鍵を返すだけとなったとき、その鍵についていたのは、どこぞの神社でいただいた干支のキーホルダー。母は戌年でした。我が家は飼い犬のいない時間がないほど、いつも犬たちに囲まれていたのですが、母は犬が好きなのかどうか実は不明で、口を開けば「自分も戌年だから、負けないようにしなくちゃいけない」と言うのでした。
長患いでしたから、施設にお任せしていたとは言っても、毎週何かと顔を出しては弱ってゆく姿に心を痛めていましたので、心がブランクになるのも心配でした。
そんな状況下で、葬式のあと気分転換に出かけたショッピングセンターでこの子に会いました。これはもう迷うなんてことありませんでした。何しろ、スタンプーの仔犬なんてペットショップで見かけることは皆無なんですから。何かのご縁意外あり得ませんでした。
というわけでうちの仔になったわけですが、連れ合いの可愛がりようったらもう目の中に入れても痛くないって言うのはこういうのでしょうねえ。生後4ヶ月の大きな子犬をトリミングに出すというのですから、大変です。今時サロンはどこでも混合ワクチンと狂犬病のワクチン摂取はもちろん必須です。それで今年2月、混合ワクチンの二回目が終わって十日まってやっと狂犬病の摂取を受けることができたのです。
ところがですよ、つい先日、市役所から今年度の予防接種が終わっていない、ついては必ず三月までにうけるようにと書面で連絡があったのです。摂取が終わると骨の形をしたバッチがもらえます。ドッグランへ連れてゆくにもこれと混合ワクチンの接種証明が必要になります。
ワクチンって、普通一年に一度じゃないですか?料金のことはいいです。ただ、体に異物を入れるというのは、特に薬のように強いものを入れるのは人間でも犬でも良くないに決まっています。それなのに、と不思議に思いました。
市の接種は年度で区切られています。二月に接種した場合、次の年の次年度の摂取をした場合、もらえるバッジは令和二年のものです。これをドッグランへ行くとき、別に注射した日付が明記された物を持参しなければ過去の注射として無効になってしまいます。
もし当年度の色のバッジがほしければ、もう一度予防接種する必要があります。これが納得できませんでした。なぜこんな風に不便なのか。
それは、前述の通り、年度で区切っているからです。一月だろうが、四月だろうが、年度ではなく正しい年で記録すれば、こんな問題はないのに。
犬の出産は9月や10月が多いので、この一歳になる年に二回狂犬病の予防接種を受けなければならない状況はウチだけではないはずです。
ま、つまりですね、このお役所の、仕切りの問題で、たかが一度きりのダブりの接種の問題で、ですね不機嫌になっているわけです。
市役所のお仕事には感謝しております。それに獣医さんにも相談して、予防接種も受けました。それで、登録に行ったわけです。行政のご指導に従う行動をいたしましたが、長考の果てどうにも納得が行かず、窓口の方にかくかくしかじか説明し、意見を言いましたよ。
コロナ下のこと、反対の予防接種の重要性を説かれ、不覚にも納得して帰ってきてしまいました。昔は、インフルの学校単位の予防接種でも体調を崩した人がいたとか。
動物も、人間の管理下にある時、もう少し配慮されてもいいじゃないか、犬の不調より、仕事のしやすさが優先するのか、とちょいと不機嫌になった具合でございました。
と、心配しているのは、私ばかりで。今日、スタンプーの華子さんは、庭で収穫したじゃがいものフライをたんと盗み食いしたのですから、なんの不調もないのでした。
ちゃん、ちゃん。
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