【小説】水族館オリジン 3
chapter: III ビー玉色
崇くんがこの村の水族館に来るとを決めたのにはわけがありました。そのことは私との出会いにかかわります。彼はお魚の事と同じくらい子供のころから歴史が好きでした。武将やお城に憧れて、おこづかいを貯めてはお城めぐりの一人旅もしました。歴史の本や漫画を読むだけじゃなくて、実際に行くので同じ年頃の子供たちよりも物知りでした。あちこち出かけ見つくした頃、彼は一つのことに気付きました。それは、教科書やテレビで教える歴史は、今の国を創るきっかけになった大