北里大学薬用植物園

6月10日、北里大学・大学病院敷地内にある薬用植物園に行ってきました。
JAMHAメディカルハーブ協会が企画している人気の恒例行事で、今回抽選に当たったので参加してきました。
本当に楽しみにしていた見学会です。

到着してから校内をざっくりと案内していただき、植物園内の教室で簡単な座学を受けました。
講義前半は、記憶が薄れかけていたメディカルハーブの歴史から。
シュメール、エジプト文明からメソポタミア、古代ギリシャからローマまで、1500年以上利用されて来た『薬物誌』に触れ、この時点で頭は完全に日常を離れました。

そこから、西洋と東洋の薬用植物の取り扱いが違うお話しに入り、目が覚めました。
1897年合成薬(アスピリン)の誕生と明治時代に起きた伝統医療(日本伝統医療と漢方)の衰退、そして現在は、西洋医学と東洋医学を融合させたスタイルが主流である事など、この150年余りの変化を改めて確認出来ました。

個人的に興味深かったのは、1976年に医療用漢方製剤が薬科基準に収載されたこと。
これがきっかけで漢方が保険適用となり、294種の薬用植物が広く利用されるようになったようです。
1976年、、本当に最近の事ですね。
2004年からは、この漢方医学教育が全医学部・医科大学で実施されているとの事です。

他、コロナ禍では「北里大学『漢方プロジェクト』」なる提案で、早期に新型コロナ治療薬を見出すプロジェクトが行われたそうです。
各感染ステージごとに、漢方治療の有効性を基礎医学的エビデンスのもと構築するというものでした。
本当にすごい。。

また、近年では生薬の輸入量の減少と価格の高騰が続いている問題や、コロナ禍では原産国である中国が自国での需要に対応するため、日本への輸出をストップするなど、大変な状況が続いていたようです。
そしてなんと、294種類の生薬のうち、6月5日(5日前!)にやっと292種類の規制が外れたとのこと。
未だ2種は手に入れることができないようです。

これらは西洋医学での療法(例えば放射線治療など)を行っている患者さんにとっても治療の停滞を促す問題であって、一刻も早く解決して欲しいと思いました。

ここから先は主な薬草植物の学名、化学式、作用などをスライドで紹介。
そして庭園へ。

園内では、育成が難しい朝鮮人参の苗やウコン、ナツメ、ウイキョウ、マオウ、カンゾウ、トウキ、シャクヤク、ボタンピ、ジオウ、センブリ、ゲンノショウコ、ジキタリス、ヒヨス、アマチャ、、などなど、実物を前に薬効も含め紹介していただきました。
(外部への写真掲載がNGでしたので、名前だけのご紹介になります。)

今回の見学会で東洋のハーブに触れ、こちらも幾つか育ててみたいと思いました。
気候風土的にも育てやすいものが多そうです。
普段雑草として見過ごしている植物も、園内ではきちんと管理され、立派な薬草植物として存在していました。

わずか3時間程度の滞在でしたが、濃い内容だったからか、
知恵熱が出そうです。。
今日は早めに休みたいと思います。


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