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神奈川高校野球 16強以降の勝利数ランキング と気づいたこと。(ver2015春~2019秋)

お疲れ様です、麺類界の櫻井翔ことざるそばです。
今回は強豪集う高校野球神奈川大会における2015春~2019秋のベスト16以降の勝利数ランキングを作ってみましたのでその上位16校の記載と気づいたことをまとめていきたいと思います。
データを元に神奈川の高校野球の勢力図の片鱗を書いてみました。
あくまでただのデータなので参考程度にお願いします。


・神奈川高校野球16強以降勝利数ランキング(2015~2019)
()内は16強進出数
1位横浜42勝 (14)
2位東海大相模38勝 (15)
3位桐光学園27勝 (14)
4位慶応義塾23勝(12)
5位鎌倉学園10勝(7)
6位横浜隼人8勝(10)
6位日大藤沢8勝(9)
6位日大高校8勝(5)
9位桐蔭学園7勝(7)
10位横浜商大6勝(6)
10位相模原6勝(3)
10位藤沢翔陵6勝(8)
13位相洋5勝(9)
13位星槎国際5勝(5)
15位平塚学園4勝(9)
16位横浜創学館3勝(8)
16位立花学園3勝(6)
※ミスがあったらすいません


・全体総括

神奈川4強と呼ばれる横浜、東海大相模、慶応、桐光学園の勝利数とその他の差はかなり大きかった印象で5位の鎌倉学園と4位の慶応義塾では2倍以上の勝ち星の差があります。1位はここ近年県内最強を誇った横浜、2位に東海大相模、3位は桐光学園と準決勝の常連がくい込みました。 組み合わせの問題で準決勝へ進めないこともある慶応義塾ですが桐光学園との差は4で想像よりも差はなかったですね。
数多の強豪私学が集う神奈川らしく5位以降はほぼ僅差です。
2015~2017夏の前半は日大高校、横浜隼人が4強に最も近い力を持っていたと見て間違いないと思います。横浜隼人は頻繁に8強以上に進出し、16強以降の勝ち星のほとんどを前半に稼いでいます。日大高校はコンスタントに というよりは強い代が旋風を起こし上位に勝ち上がったという印象ですね。
2017年秋からはその位置に鎌倉学園が座りました。 粘り強さも兼ね備えた強力打線を武器に17年秋から4強に頻繁に進出し横浜にコールド勝ち等成績を上げ南神奈川では決勝進出を果たします。ランキング上で16強入り回数は他の学校と比べやや少なめの印象ですが、16強以降の勝ち星は10勝と4強以外ではトップであり唯一の2桁勝利を達成しました。
他にも調査した期間で比較的安定している4強以外の高校に日大藤沢が挙げられます。2015年夏4強、2017年夏8強、2019年夏準優勝と本番の夏にコンスタントに実績をあげ、16強進出割合も高い。今年もプロ注目捕手の牧原や姫木などの有望な選手がおり見逃せないですね。
公立としては相模原が10位にランクイン。
18位以降に公立だと金沢、厚木北、弥栄等が控えており(各2勝)あまり8強にはたどり着いていないものの比較的安定して16強へ進出する名門横浜商や強力打線の戸塚等も上位を狙います。

・個人的に疑問に思ったことそして気づいたこと。

・私のイメージよりも上位進出の頻度が厳しかった学校 逆に上位進出を達成していた学校ってどこなんだろう?
・公立勢の同ランキングはどうなんだろう?
・前半(2015春~2017夏)と後半(2017秋~2019秋)の上位勢力の移り変わりってどんな感じ?


上記の自分なりの答えを下に書いていきます。

・私のイメージよりも上位進出の頻度や16強以降の勝ち数が厳しかった高校

・向上 2勝(16強以上に11回進出)
私の中で向上はかなり強い学校で相模や横浜をいつも苦しめる学校でしたが、ここ数年の8強入りが2回のみで16強以降の勝ち星は2つでした(昨春、夏)。個人的には5勝~6勝はしていると踏んでいましたが…。2014年がとくに強く鈴木翔天を擁し春関東準優勝、県春夏準優勝と素晴らしい実績を残しておりましたがここ5年はかなり厳しい時期が続きました。
しかし成績は安定気味で向上は2016夏から現在まで11大会連続で16強入りしており、この記録の継続も楽しみにしています。
・相模原 6勝(16強以上に3回進出)
私の中で神奈川の公立で最も甲子園に近い学校と考えていますが想像よりも上位進出の頻度は少なく5年間でベスト16以上に入ったのは3回でした。ただ3回にして勝ち星は6と「16強進出以降の1回辺りの勝利数」は2勝と素晴らしい強さです。やはり神奈川は強豪私学やそれを倒そうとする公立の数が多いので上位進出は大変ですね…。最近だと夏を照準に合わせ快進撃を見せているので夏が楽しみです。秋は立花学園に敗れましたが乱打戦の末負けたのでまだまだ相模原の打力は健在だと感じています。
・平塚学園 4勝(16強以上に9回進出)
平学に関してはかなり驚きましたね。最近は成績はやや低迷気味ですが14~17年はある程度上位に勝ち進んでいて7~8勝くらいはしているイメージでしたがここ2~3年は8強の壁に苦しんでいます。16強入り回数は9回とかなり多いですが、4勝に留まっており非常に苦しい時期に来ていると思います。法政の熊谷、高田らのような投手が出てくれば上位進出もありうると思います。

私のイメージよりも上位進出の頻度が多いor好成績を達成していた学校

・横浜創学館 3勝(16強以上に8回進出)
2010年代前半はかなりの強さを擁していましたが近年はやや低迷気味の傾向だと感じており、ベスト32で敗退が多いイメージでした。しかしベスト16にある程度コンスタントに進出し一昨年は南神奈川4強まで進出。まだまだ上位進出が見込める高校です。川合や望月のように好投手が数年に1度出てくる学校なので楽しみにしています。
・桐蔭学園 7勝(16強以上に7回進出)
1990年代は甲子園に何度も出場するなど強さを見せており、2000年代から2010年代前半まではあまり甲子園こそ出れなかったものの県でのビック4としての地位を確立していた桐蔭学園。
しかし最近はとくに公立高や他の私学への敗退が多く16~64強が多いイメージでした。個人的には4勝前後なのではないかと予想していましたが16夏に4強、18秋に県準優勝、関東優勝と息を吹き返し7勝をあげていました。コンスタントに上位進出というよりは強い代が一気に勝ち上がるチームという印象を受けました。有望選手が入ってきておりこれからが本当に楽しみです。

次は公立勢です!

・16強以上進出した公立勢の16強以後の勝利数ランキング
()内は16強進出回数(2015春~2019秋)

1位 相模原 6勝(3)
2位 弥栄 2勝(5)
2位 市立橘 2勝(4)
2位 厚木北 2勝 (4)
2位 金沢 2勝(2)
6位 横浜商 1勝(7)
6位 白山 1勝(3)
6位 藤沢清流1勝(3)
6位 川崎北 1勝(2)
6位 磯子 1勝(1)
6位 川和 1勝(1)
12位 戸塚 0勝(4)
12位 大師 0勝(3)
12位 湘南 0勝(3)
12位 桜丘 0勝(2)
12位 座間 0勝(2)
12位 山北 0勝(2)
12位 神奈川工業 0勝(2)

0勝の学校は複数回16強に進出している学校のみ書きました。
※ミスがあったらすいません

・公立の総括

相模原の勝利数が圧倒的ですね。3回で6勝は圧倒的です。
次に通算2勝を上げた金沢、厚木北、弥栄、市立橘が来ます。金沢は18年の代が特に強かった印象で横浜隼人、星槎国際を春に降しています。弥栄は好投手を暫し輩出。
厚木北も一昨年秋4強入りし16強に何度も進出している強豪公立ですね。また桐光学園を苦しめた市立橘も藤嶺藤沢や平塚学園を降したこともあり強豪私立と渡り合える力を持っています。
1勝で目につくのはやはり横浜商ですね。16強進出回数7回と他を圧倒する安定感です。個人的に印象に残っているのは樺田投手を擁した18年ですね。横浜隼人を降し16強で星槎国際に敗れましたがとても良いチームでした。もっと上まで行けたチームだったと個人的に感じています。
0勝の学校にも注目高校が多数ありこの高校が0勝なのか と驚いたのが戸塚高校です。打線を武器に強豪私学と渡り合う実力を持っており、かつて選抜帰りの東海大相模を降しました。また15年夏に桐蔭学園を粉砕し16強入を果たすと頻繁に16強~32強へ進出しています。
昨夏は16強で相洋にサヨナラ負けを喫しましたが実力の差はあまりなかったと感じています。

他にも大師、白山、藤沢清流など近年活躍し始めた公立に加え、川崎北や神奈川工業などの高校にも注目です。

・神奈川高校野球の前半(2015春~2017夏) と後半(2017秋~2019秋)の勢力図を勝利数から考えてみた

・前半(2015春~2017夏)

16強以降の勝利数の上位ベスト8
1位横浜 25勝 (7)
2位東海大相模 18勝 (8)
3位桐光学園 16勝 (8)
4位慶応義塾 13勝 (7)
5位日大高校 8勝(4)
6位横浜隼人 7勝(8)
7位藤沢翔陵 5勝(5)
8位平塚学園 4勝(6)
8位日大藤沢 4勝(5)

東海大相模(2015夏の甲子園優勝)と横浜の県内黄金時代。加えて桐光学園に慶応義塾が少しづつ迫る。日大高校の旋風に加え横浜隼人も安定。躍進した翔陵や日大藤沢なども追随。数年前まで県内の上位に君臨していた創学館、桐蔭学園、横浜商大、新星の相模原は惜しくもランキング入りを逃す形になりました…。惜しかったのは3勝の星槎国際湘南ですね。2017春にオリックスの本田投手を擁して秋は8強、春に慶応義塾を降し4強まで勝ち上がりました。

安定の4強
横浜 東海大相模 桐光学園 慶応義塾

1代で旋風を起こした学校
日大高校(正確には1代ではないですが) 藤沢翔陵

以前から安定した上位進出を誇る強豪私学
平塚学園 日大藤沢

・後半(2017秋~2019秋)

16強以降の勝利数の上位ベスト8 ()内は16強進出回数。

1位東海大相模 19勝(7)
2位横浜 17勝(7)
3位桐光学園 11勝(6)
4位鎌倉学園 10勝(5)
4位慶応義塾 10勝(5)
6位日大藤沢 4勝(4)
6位相洋 4勝(4)
6位桐蔭学園 4勝(2)

前半とかなり変わりましたね。内容が多いので箇条書きで行きます。
・遂に横浜の勝利数を相模が上回りました。

・前半は圏外だった鎌倉学園が慶応義塾に割って入り4強に急接近しました。強打で横浜を降し慶応や桐光学園、東海大相模とも接戦を見せました。鎌倉学園の躍進によりTOP5とその他の学校にかなりの差が現れるようになりました。

・日大高校や藤沢翔陵などの1代で大きな旋風を起こした学校が落ち着き、平塚学園もやや低迷。逆に前半で16強に頻繁に進出していた比較的安定している相洋が8強に複数回進出してランクイン。そして引き続き日大藤沢は安定して上位に食い込んでいます。また山本昌(元中日)が臨時コーチに就任して今の神奈川をしっかり勝ち残っています。

・県内でかなり安定していた横浜隼人でしたが、強打のチームから大きく方針を変えたのでその影響か今期は8強以上は1回に留まっています。

・前回は惜しくもランクイン入りを逃した名門桐蔭学園がついに入りました。
神奈川を語る上で書いておきたいのが桐蔭学園の奇跡です。2018秋県の抽選の結果、近年甲子園に出ていた高校がひとつの山に集まり逆の山(桐蔭学園の山)との戦力差の不安が叫ばれていました。秋神奈川決勝は2ー11と大差で案の定横浜に敗れ神奈川第2代表として関東大会出場。
初戦で優勝候補常総学院とぶつかり万事休すかと思われたが9回裏2死まで追い込まれてからの森(2019ベイスターズ1位指名)の逆転サヨナラ満塁ホームランでサヨナラ勝ち。
そのままの勢いで佐野日大や習志野、春日部共栄を破り関東を優勝し神宮、そして春の選抜へコマを進めました。前半のランキングでは上位に入れなかった高校が選抜へ行くとは夢にも思っておらず良い意味で衝撃を受けました。

・惜しかった高校
県立相模原 3勝
横浜商大 3勝
が挙げられますね。星槎国際も惜しいところまで来ています。

安定の4強
横浜 東海大相模 桐光学園 慶応義塾

1代で旋風を起こした学校
桐蔭学園(鎌倉学園も…?)

以前から安定した上位進出を誇る強豪私学
日大藤沢

長年の低迷気味から復活を遂げた古豪
鎌倉学園

長い間そこそこ強かったが壁に跳ね返されてきていた学校で、近年上位進出が光る私学
相洋

以上で「神奈川高校野球16強進出以降の勝利数ランキング+ 気づいたこと」 は終わりになります。

データにかなり目を通したので不備や誤りがあるかもしれません。申し訳ございません。
春の選抜、神奈川春大まであと2ヶ月ですね。
お身体にお気をつけてお過ごし下さいませ。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
お疲れ様でした。

尚本記事に載せた写真は私が某居酒屋にて撮影したものでございます、何かございましたら連絡お願いします。→@Zarusoba0717

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