巨人が獲得調査中のジャスティン・スモークの成績を予想する
巨人は一塁とレフトの新外国人の補強をすると公言していましたがテームズの獲得とスモークの調査が発表されました。巨人はテームズに行くんじゃないかと思ってたんですが本当に巨人に行くとは思わなかったですね。
テームズに関する記事はこちらです。いや本当にテームズ獲得が当たって本当に嬉しいですね。
スモークについてもほぼほぼ合意という感じの風潮です。この記事の中身を読んでいきますと
年俸は600万ドル(約6億3000万円)~700万ドル(約7億3500万円)
という記述があり、まあこれは年俸としては高すぎる数値です。おそらく2年契約なり結んだのではなかろうかと思われますね。
1.はじめに
ジャスティン・スモークはアメリカ出身の一塁手です。スモークが一塁である以上テームズがレフトになるのかなと思われます。テームズはレフトの守備力に不安があり、ちょっとここが不安要素ですね。
動画でも同じような話をしているのでそっちも見ていただければと思います。
2.基本データ
スモークは1986年生まれの選手なので現在34歳、来年で35歳になる野手なのでベテランと言ってもいい選手だと思います。2年契約の場合それが腐らないことを願いたいところです。
ジャスティン・スモークはメジャーリーグでも期待されていたスイッチヒッターの大砲ですがその期待に応えたとは言い難い状況です。来日してどうなるのかが気になるところです。
3.通算成績
スモークが最も輝いていたのは2017年のシーズンで一塁手として38本塁打を記録し期待に応えました。メジャー通算では196HRを記録するなどその長打力の片鱗は見せています。
基本的に低打率で三振が多いもののフォアボールが多く高い出塁率を記録するタイプのバッターでオースティンやブラッシュのようにこう言ったタイプの選手が活躍した前例もあることから三振が多いからといって活躍できないとは限らないでしょう。
4.打球の傾向
通算の打球の傾向なんですが、2020年の大スランプに伴いバレル率が大幅に悪化しています。打球速度や打ち出し角度、HardHit%などはそこまで大きく落ちてないことから捉えた打球の角度が上がらなかったのか、何が原因なのか正直不明です。
数字を見ていくと2020年はゴロが多かったことがわかります。打球の打ち出し角度的には落ちていないのですがゴロが多かったことがスランプにつながったと思われます。それ以外のシーズンは基本的にフライが多い野手で長距離砲らしさがわかる選手です。
スイッチヒッターの選手ですが引っ張りが強い選手で逆方向への当たりは少ない選手です。プルヒッターと言ってもいいと思われます。
左打席の打球傾向はひっぱり方向へのホームランが多い一方で逆方向に叩き込むパワーも持っています。
一方の右打席はひっぱりにホームランが集中していて逆方向への当たりは少なく、ホームランは1本にとどまっています。右打席ではより顕著にプルヒッター性質が出ています。
左右別で見ると右打席の方が高い打率を記録していますが左打席の方がOPSが高く三振は多いもののフォアボールも多く慎重なバッティングをしている傾向が伺えます。
右打席では三振もフォアボールも少なく積極的で左打席と比較して右打席は少しアプローチに問題を抱えているように感じます。
5.球種
球種に関しては気になるのはスライダーやカーブといった横に曲がる変化球に対する弱さです。空振り率の高さに長打も少なく、こういったボールに対する対応力が問題になりそうです。年齢的にはまだまだできる年齢ではありますが直球に対する対応力も低下していて不安要素ではあります。ただNPBは球速が落ちるので対応できる可能性もあります。
選球眼がいいバッターなのでボール球をスイングする割合は低く、ボール球へのコンタクト能力はまずまずです。慎重なバッティング故に初球のスイング率は低い数字です。
6.コース
左打席swing%
左打席whiff%
左打席ではインローとアウトハイに弱さを抱えている状況です。
左打席xwOBA
左打席ではインコースに弱点があり、特にインコースが広いNPBでは苦戦することが予想されそうです。低めに強い傾向があり高めは多少数字が落ちます。
インローとアウトハイに関しては空振りが目立つものの結果は出ており、苦手コースという訳ではなさそうです。
右打席swing%
右打席whiff%
右打席では低めに弱点があり、空振りの多さが際立っています。加えてアウトコースも空振りがあり、左打席とは打って変わってアウトコースの低めに弱点があると言えそうです。
右打席xwOBA
右打席は低めが明らかに弱い部分がありますがインコースの数字は悪く、アウトコースは空振りがあったもののxwOBAは高い数字を記録しています。アウトローはスイング率も高いものの結果も出ていてそこはなんとかなりそうです。
7.走力
走力は元から決して高くないのですがさらにダウンし続けており走力には不安がありそうです。併殺の多さや盗塁三塁打の少なさも機動力の問題を示していそうです。
8.守備
一塁手としては通算DRSマイナスと数字は良くないのですがUZRではプラスになっており、通算の守備率も非常に高い数字を記録していることから守備力に不安はなさそうです。テームズ一塁手の可能性も考えていましたがスモークの場合はテームズレフトとするのが基本でしょう。
9.成績予想
成績予想 143試合/39HR/打率.234/出塁率.358/IsoD.124/長打率.502/IsoP.268/OPS.860
今回の数字についてはメジャーリーグ通算の数字から年齢とパークファクターを加味したものになっています。打率こそ低いものの長打力は爆発的なものがあり、ボーアとは違ってスイッチヒッターであることから左右を特に苦にせず起用できるという強みがあります。スイッチヒッターであることからボーアよりも柔軟に起用できると思われます、
一塁手としての守備力も評価できること、そして今年の巨人の一塁手が中島だったことを考えると一塁の攻撃力を大きく向上させることが可能なのではないでしょうか。
そんなジャスティン・スモークに関する成績予想の記事でした。よろしくお願いします。
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