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原価率オシャレはユニクロでもZARAでもなく「しまむら」だという件①

皆さんは着ているものの原価はいくらなのか考えたことはありますか?

恐らく普段着に対してそんなに原価率を意識して選んでいる人はいないと思います。ただ「品質」を気にされる方は多いと思います。例えば良い革製品を使っているとか、手縫いで作られているとか…

ただふと私は自分が着ているスーツ、履いている靴、持っている鞄、これ原価はいくらなんだろうと考えるタイミングがあったので、今回調査してシェアさせていただきます。

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ユニクロ原価率高い説

これ私昔からなんとなく知っているというか頭の中に残っていたんですが、「ユニクロは高品質低価格」という固定観念。ユニクロのインナーなんかは丈夫でヒートテックはかなり暖かい、にも関わらず1000円くらいから帰るものもあって、安くて長く着られる庶民の見方だと思っていました。

しかし、今回調査してわかったのは、決算書等から導き出したユニクロの原価率は53.3%ということです。思ったより高いと思いました?低いと思いました?

「原価率」のからくり

先述した「ユニクロの原価率53.3%」というのは、純粋に「売上の原価÷売上高×100」で求められる数値です。

しかしよくよく考えてみると、作った製品が全て売れるわけでもなく、売り物にならないもの、廃棄しなければならないものなど、実際に販売までの間に多くの障害があります。これら値引き・廃棄・減損などを加味して求められる数字が「調達原価」です。調達原価で考えるとユニクロの原価率は、36.5%となります。

大手衣料品チェーンの原価率

より詳しく調査されている人の表をお借りしました。

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(※こちらから引用させていただきました。)

ワークマンは近年成長著しい、マザーズ市場に上場している企業ですね。元々は作業着販売の企業でしたが、最近ではシンプルでおしゃれな製品が多いと、若い女性にも人気となっています。客単価も上の表から見ると「ユニクロ>ワークマン>しまむら」となっているので高すぎず安すぎず、ある程度品質も求めて作られている衣服が多いのかもしれません。作業着がすぐに破けたら大変ですもんね。

ワークマンの調達原価率は44.3%です。

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原価率おしゃれチャンピオン「しまむら」

みんな大好きファッションセンターしまむらの調達原価率はなんと驚異の61.4%です。なぜここまで高い原価率を維持しながらあんなにも低価格で商品を提供できるのでしょうか?

あくまで推測ですが、コストを徹底的に抑えているからではないかと思います。

ユニクロとしまむらを比較すると、まず宣伝コスト。しまむらは私のイメージでは一昔前は「なんかちょっとダサいけど、安いから買う」みたいな位置付けにありました。最近では有名人とコラボしたりもしているようですが、宣伝CMについてはあまりコストをかけていないような気がします。実際超ギャラの高そうなモデルさん・女優さん・芸能人は使っていないですよね?

一方でユニクロは超一流アーティストやキャラクターともコラボレーションしています。流石に世界のユニクロ、恐らくCM1つでもしまむらとは桁違いのお金をかけていると思います。

2点目は立地です。ユニクロは銀座・渋谷・新宿に大きな店舗を構えていますよね?恐らく店舗の家賃だけでも相当な額だと思います。

その一方でしまむらは私の勝手なイメージですが、車でしか行けないような場所(いわゆる田舎)に店舗があると思います。

私自信生まれ育った田舎、青春時代を過ごした東京、どっちも経験しましたが、やはりユニクロはおしゃれな駅ビルにテンポが多くあるイメージしまむらは都会でも駅から少し離れたスーパーの跡地みたいなところにあるイメージです。それも渋谷とか中目黒とかおしゃれな街ではなく、ちょっと外した下北沢、上野みたいな。

原価率オシャレはユニクロでもZARAでもなく「しまむら」だという件②に続く


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