【ゲーム感想】SWEETCLOWN~午前三時のオカシな道化師~ イヒヒ眼帯くんルートについて

人生初の乙女ゲームがこれです。実は発売当初からずっと追っていたのですが、当時の自分はあまりお金を自由に使えなかったのと、単に乙女ゲームというジャンルに抵抗があったため、なんやかんやで今に至りました。以下めちゃくちゃネタバレを含みます。ほんと、自分ネタバレ先に見てしぬほど後悔したのでプレイ予定のある方は今すぐ引き返してください。



自分でも何を言っているのかよくわからない感想

二周してやっと7割ぐらい理解できました……。私の理解力が乏しすぎるせいかと思っていましたが、余所様のブログでもほとんどの方が混乱してらしたので、大丈夫、みんな分からなかった。

とりあえず彼は無茶苦茶優しい人でした。自分から言い出したとはいえ柘榴ちゃんに拷問具を試すような人を優しいと思う時点でこのゲームに毒されてるなあとは思いますが、なんせ最初にプレイしたのがあの緑髪の男なので、ね・・・。ゲーム中で唯一主人公と真正面から向き合って説教してくれた人です。そりゃあんな過去あれば自己犠牲に反吐が出るわな・・・。

それからヤンデレブラコン妹がいたからか面倒見いいですよね。特に付いてこないんですかのシーン(*´Д`)なので柘榴ちゃんが若干子供っぽく?見えてかわいいなと思いました。……ヤンデレブラコンなんて書きましたが、日之世みたいにいつも堂々としててハッキリ物を言うカリスマ性があるお兄ちゃんに突然「偉いね、八尋」なんて褒められたらめちゃくちゃ舞い上がって、もっと褒めて!って依存気味になっちゃうのも分かるな……。

柘榴ちゃんが自喰しすぎてわけわからんかったので整理したんですが、

「日之世を好きになる」と自喰↔弟の記憶 ⇒ 「ずっとそばにいてほしい」と自喰↔限定的な空間認識能力 ⇒ 「日之世に嫌われたい」と自喰、しかし本心からの願いではないので失敗 ⇒ 「彼を傷つける声なんていらない」↔声(一時的) ⇒ 「マリス消えろ」と自喰↔精神世界の外に出られなくなる、そこを道化師のサービスで救済措置 てことで合ってます……よね?

彼が何を考えてるのか全然わからなかったんですが、彼のモノローグでドッヒャー!?となりました。こんなに柘榴ちゃんのこと考えてくれてたん・・・!?彼の奇異な行動もここで急にプラスの意味を持ちます。ナイフを向けても人間味のない反応をする柘榴ちゃんを見て「こいつはヤベエ」と、“生きる”よう更生させることを決めた日之世。自分の命は妹の犠牲で成り立っているため、命の尊さを痛いほど知っている。同様に、人は誰でもたくさんの動植物の命を犠牲にして生きている。だから簡単に命を捨てるなんてしてはいけない。(このへんは奇劇編で人間を食べるなんて野蛮だという話を受けたネージュの「貴様らだって牛さん豚さん食べるです?それと一緒です」、真相でのガートの有精卵の雛を食べるシーンなど、さまざまな場面で散りばめられていたテーマだと思います)

とはいえ、なぜ日之世くんは初対面の主人公のことをここまで真剣に考えてくれてるんだろう・・・?そもそもあの柘榴ちゃんがいくら腹立ったとはいえ自喰するほどムキになるの無理やりすぎない・・・?と頭を捻ったまま読み進めていると、水色みつあみいわく「女王様が日之世を選んだあたりからみんな徐徐におかしくなっていた」「特に女王様は自喰の大元で一番歪んでいた」らしい。前者は城に来た時点で思考力が鈍るよう仕組まれていたからって解釈でいいよね、、自喰は自分にしか影響与えないはずだし、、そういわれると今まで「このキャラがこんな行動するか……?」って引っかかってた部分が腑に落ちました。具体的には、

古橋:生理的に嫌だったはずの主人公や日之世を気にかけている 久瀬:柘榴ちゃんそっちのけで牢屋に夢中になっていた 柘榴:普通に考えて欲を育てるなら絶食なり睡眠断ちなりすればいいのに拷問具を試すヒロイン 日之世:古橋ルートで分かったことですが「自分の遺伝子を継いだ生き物なんて反吐が出る」と言っていた彼が大変積極的♂なのも不審。

で、思ったこと結論だけ書くんですけど……。

二人の恋愛は自喰とスイクラの操作で成り立っていた、つまり本来この二人がくっつくのはあり得ないことで、道化師が柘榴とひとつになるために日之世を選んだ時点でそうなるよう仕組んだのでは?「愛の力」は皮肉だったのでは?という考えがよぎりました。

・・・・・・。

ハ、ハハ!流石にね!邪推しすぎだよね!だって最後弟の記憶取り戻しても気持ちが変わってなかったのは柘榴ちゃんが本当に日之世を好きになったからだもんね!・・・・・・。

あの、でも、後で気づいたんですけど、最初の「誰も迎えに来られないような場所に閉じこもりたい」「朝なんてこなければいい」という願いありましたよね。道化師が「可愛いお願いだ、いいよ叶えよう」と言ったのでてっきり道化師が自喰したと思い込んでいたのですが、あの時点で道化師は柘榴の中にいるので柘榴が自喰したことになっていた。それで冷静な判断力が失われていたと考えると、色々辻褄が合うんですよね、、それからオフレンダ勢が口々に「愛の力だね」って二人に言うシーン、言い表せない違和感があったんですが、あれも道化師に操作されてたんじゃ……と考えてゾクッとしました。こういう内側からじわじわ染み出してくるようなホラー好きです。

完全なる妄言の可能性もあると思うんですが、これが正しいとすれば「最後の審判」が「自喰もマリスも関係なく本当に二人がお互いを信じきれるかの審判」ということになります。それが好感度欲望度で分岐するというシステム。……よくできてるなぁ~!?考えれば考えるど嫌になります。最低なゲームですね(褒めてる)

さて、人魚姫モチーフとのことですが

柘榴=人魚姫 日之世=王子様 道化師=魔女 足を与える=自喰の力

ってことだったんですね~指摘されるまで気付かなかったwよく見たらパッケージに思いっきり描かれてるやんけ……

エンディングについて

歪愛バッドがわけわからんくて( ゚д゚)!?顔のまま気づいたらエンディングが流れてて( ゚д゚)になりました。人魚姫は王子様を殺して泡になることを免れ仕合わせに暮らしました、っていう結びかな?
歪愛グッドの二人の会話めちゃ好きです。「もっと心温まる話をしましょう?」「では、あるところにカラーヒヨコの」声出して笑った。ハンバーグはよ食え言われたときの「はーい」好き

夜の話が多すぎるww健康そうで何より!男女の愛は結局生殖欲求って言ってたしね!しかし子供の話をされるたびよぎるさっきの結論……ま、まさかね!変に曲解せず素直に受け取ればいい話だよね!

まとめ

頭が悪いのでひのせくんルートは本当に難解でした。でもめっちゃ面白いシナリオだったことだけはわかる。M向けの。柿原さんに股ドンされると聞いてえっヤダ♡恥ずかしい♡と期待しながら読んでたらただの尋問で草 そして彼、名言が多い。「往々にして自己犠牲の精神保持者は~傲慢で身勝手で本当にどうしようもない」「自己犠牲なんて~自己満足だ」これ割と自分にも思い当たる節があるのでこのルートではメンタルゴリゴリ削られました。(一番しんどかったかも)ウオオすいまs……あっ謝っちゃだめだった…… そしてここまで書いといてなんですが、正直日之世くんは個別ルートより古橋ルートの方が生き生きしてて好きです笑 ネージュと鉢合わせたときの「わお、なんてタイミングですか」が好きすぎる

さて、次はみんなのトラウマ・真相ルートに関する文をかこうと思います、気力があれば……。



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