【ゲーム感想】SWEETCLOWN~午前三時のオカシな道化師~ 恐怖の大王ルート【姉さん】

スイクラ感想第二弾、琥珀の扉編です。全てのルートのネタバレを含みます。後悔しない人のみ進んでください。






柘榴、みーつけた

オフレンダ全員のエンディングを見ないと進めないルートに設定した上でこの仕打ち。だって姉さんは僕よりみんなの方が好きなんでしょってそらそうやろあんたが仕組んだんや

これ割と皆さん仰ってることですが、トラウマかくれんぼで柘榴ちゃんが自喰を考えもしなかったの恐ろしいですよね……。心の最深部では自分以外どうなろうと構わないと思っているのが透けて見えます。確かにあのルートでは真井さん以外とほぼ交流してなかったので(天丼のときも混ざればいいのに真井さんだけ呼び出す女王様っぷり)、他のオフレンダたちは他人同然で心から助けたいと思うのが難しかったのかもしれませんが、それでも試すことぐらいはしようや……。そしてオフレンダがお菓子に変えられていく順番がそれまでのシナリオで示唆されていたという情報を公式ブログで読み、確認したところガチだった。ブラウニー→プリン→バニラアイス→マカロン=古橋→蒼馬→日之世→密原。食べ物の描写多いなと思っていたらそういう意図があったんですね。蒼馬くんがプリンを食べてたときは複雑な気分でしたが、ブラウニー=ガトーショコラ、バニラアイス=ラムレーズンアイスとは気付きませんでした。

知也はどうやって柘榴を見つけてるのか謎です。体内にGPSでも埋め込んでるの?怖 柘榴ちゃんいわく「知也は私がどこに隠れても必ず見つけてくれて、それが嬉しかった」らしいですが、これ蒼馬くんの歪愛グッドを彷彿とさせますよね。そして蒼馬くんは、柘榴にとって都合のいいお人形です。つまり、道化師のもてなしがこの上なく悪魔的だったことと、柘榴にとっての知也は自分に都合のいいお人形でしかなかったことが分かり、二重に胸糞でした。記憶を改ざんしたのも、そんなにショックだったのかな……と最初は理解しようとしましたが、そこまでして自分の理想を押し付けるこの子の根性すごいですね。自己愛モンスター。このルート読んでから柘榴ちゃんへの好感度がガタ落ちしました。それまではかわいらしい面がチラホラあって割と好きだったので……。

そしてメタ的展開へ・・・

「どうして泣くの?選んだのは君なのに。これは君が選択した道なのに」「……かくれんぼのことじゃないよ」=琥珀の扉です。つまり知也はこのとき、柘榴ではなくプレイヤーに語りかけている。この感じ……どこかで……

Undertaleだ!!!!

それはさておき、密原ルートで「俺こんな女に攻略されてたのかよ」、日之世ルートで「ここらで甘いイベントでも起こしますか」的なメタ発言がありました。びっくりして印象に残っていたのですが、つまりスイクラ、実はめちゃくちゃメタいゲームなのでは?このゲームのキャラクターから柘榴への言葉が自分にも刺さることがしばしばあったのですが、真の目的はコレか!?例を挙げると、「貴方は人によってころころ意見を変えるんですね」「相手の顔色ばかり伺って。そんなに嫌われたくないんですか?」「自分のことも信用できなくて大事にできない」「アンタが誰かを思ったつもりで吐いた言葉も、周りからしたら自分勝手に見えるときがあると思うよ」「君に必要なのは君だけ」……。私は柘榴と同じで自己肯定感が低いくせに自己愛が強い厄介なタイプなので、きましたねぇ……。かなり失礼なことを書きますが、スイクラにハマる人たちはそういう節があるのではないでしょうか。そうじゃなきゃヒロインを受け入れられなくてとっくに投げ出してるか、そもそもこの記事にたどり着いていないと思います。古橋さんじゃないけど同族嫌悪しつつも、何となく愛着があったから(自分だから)ここまで進められたのではないでしょうか。と勝手に考えています。

公式サイト版と製品版プロフィールの相違点

その証拠に、プロフィール閲覧での柘榴ちゃんの表記が「貴女」になっています。公式サイトでは「橿野柘榴」だったので、意図してやっているはず。私はこのことに蒼馬くんルート後に気づいて何でや??と思っていたのですが、真相後に見てウギャーーーとなりたかった(ドM)。それから、古橋と密原の年齢も異なるのですが、これもスイクラさんだし何か意味があるんですよね?古橋は18歳(実年齢はともかく)、密原は16歳のはずなのに、それぞれ17歳、15歳になっています。何でや??サイト版が後述する“劇”の役柄の年齢で、製品版が実年齢とか……?そもそも密原と蒼馬の年齢が一致しない時点で疑問符だらけです。年齢で思い出しましたが、真井さんが19歳で、「一応学力テストみたいなのは受けたんだっけな…?」発言から考えると、知也は12歳の時点で14歳並みの知能があったってことですよね……姉さんのためにそこまで、すげえ。17歳にして大学に通い民俗学を学ぶ(公式ブログ情報)知也、すげえ。ボカァ未だに中学数学ができねえや!

エンディングについて

「ゲームをする」の選択肢が周回しても一向に現れず、心が折れかけました。全体的にエンディング回収の難易度高くないすか?オートセーブ&スキップ機能、攻略サイト様、お世話になりました。

真相グッド:もう何も言うまい。

真相バッド:最後の知也ですが、公式ブログいわくどうとらえてもいいようあえてぼかしたそうです。てか公式ブログ、それ本編に入れてや!!ってぐらい重要情報の宝庫なので読んでない人は読んでください。「午前三時のオカシなお茶会」でヒットします。……話を戻すと、私は知也は死んだフリをしたと解釈しました。自分が二度死ぬことによって柘榴の記憶に刻みつけて、復讐したかったのだと思います。知也は柘榴に囚われてずっと苦しかった。だから柘榴もずっと自分に囚われてしまえ、と。

そして流れ出す悲しみの温もり、もとい廃忘する半身の憂い。真井知己の曲というか、橿野知也の曲というか、橿野双子テーマソングというか……。フルコン後、虚無感でご飯が喉を通りませんでした。

スタート画面が変わる演出について

公式ブログ抜粋「カーテンコールのつもりだった」「RPGってどういう意味か知ってる?」

カーテンコール:演劇・オペラなどで、終幕が下りた後、観客が拍手喝采して出演者を幕の前に呼び出すこと。

RPG=ロールプレイングゲーム:プレーヤーがゲームの世界の中で、ある人物の役割を演じ、さまざまな経験を通して成長していく過程を楽しみながら、目的を達成していくもの。(三省堂スーパー大辞林)

つまりスイートクラウンという物語自体が全て劇で、プレーヤーは柘榴を演じ(させられ)ていた……?

みんな笑ってるから全員ロールプレイングをしてたってことでおk?古橋ルートの劇のメカニズムを考えると、スイートクラウンという物語は道化師の自喰でできてたってこと?てことは前回の日之世ルート記事で「二人の恋愛は道化師の操作で成り立っていた」と書いたけど、ひのざくだけでなく、全ての攻略対象との恋愛が自喰の効果だったということになるよね。どうりで恋愛過程は丁寧に書かれてるけど、攻略対象が柘榴を好きになった理由がよく分からなかったわけだ。なるほど、これが乙女ゲームか。ハートウォーミングな演出に思わず泡を吹いて倒れそうです🎵

おわりに

知也様はドSですが、正直好きです。クララズ……うっ頭が……。一番が古橋さんなのは譲れませんが、次に好きだった蒼馬くんに並ぶレベル。小林裕介さんを失礼ながら存知あげなかったのですが、こんないい声優さん起用してくれてアリガト~!金一封~!スイクラ、声優陣がホンッッッ素晴らしかったです。そして音楽も大好きです。よく作業用BGMにしてます。しかしそのたびにアレコレ思い出して情緒不安定になります。「果て無く続く霧路」「無感情ワルツ」「実正の終幕」「ツギノトビラ」がお気に入り。

スイクラカフェとか開催してくれたらめっちゃ面白そうですよね。予約した人には招待状が届いて、それを持ってきたらグレナデンシロップ入りクッキーがもらえるとか。メニューはもちろんお茶会で出たお菓子で、お土産は柘榴の指輪笑 開催時間は……午後3時かな……?ついでに今までのグッズの販売もしてほしい。クララズのアクキー欲しかったんですよね、、あとオルゴール付き懐中時計も作って欲しい。でもアンティークものの懐中時計って高価なんですよね~~スイクラに触発されて買っちゃお♪と通販サイト開いたんですが、値段見てひっくり返りました。

さて、スイクラについての記事はいったん終わります。また再燃したら書きにくるかもしれませんが、同TAKUYOさんの「死神と少女」を購入したので(チョロい)そっちに集中します。ではノシ



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