狂雀士の徒然麻雀録その15◉共同作業
すいません、代走ー!
頼むわ、坊や。電話長くなりそうだから、本気出してな。放銃してもいいから。
分かりました、可能な限り攻めましょう。
代走を頼まれて打つ。これも麻雀店の店員の仕事だ。トイレや電話等のタイミングで頼まれたりするのが主だ。
この局は既に親満イーシャンテンで簡単にテンパイしてすぐにツモれた。4000オール。
次局、ドラ頭の勝負手であるのに予想していた方向に牌が伸びずフリテンターツを作ってしまう。⑧は2巡目に捨てている。
二三四八八③④⑤⑥⑦347
しかも②⑤⑧は残り4枚と激薄。
だがそこに、残しておいた7に6がくっついた。
助かった、これでピンズ落として行けばアガれる道もありそうだ。
と、その瞬間。
戻るよ!
と本走のお戻り。いやいやいやタイミング悪!
強引に席に戻る彼に
よく見てね、難しいから。と言うが
こんなんコレ切りしかないっしょー
と6切り。
あーあ。
形だけ見たら確かにそうだけど
そんななら難しいとか言わないって!簡単じゃんそれ。
次巡ツモ2でリーチ
ちなみにまだフリテンに気付いてない模様。
リーチ棒を出した瞬間気付いて私の方を振り返る。
気付き遅いよ!
しかも⑧が2枚打たれる。当たり前だ、現物なんだから。
なんだか上家が勝負してきてる。やばい。
打⑤
リーチ!
うわぁ〜。もうあと1枚しかなくなっちゃったよ。終わりだ。しかも8なら上家から出てたのに。
絶望かに思えた次のツモ
②
え。。ツモ。。。8000は8100オール。
なんてことが昔あった。
あのタイミングで戻り、尚且つフリテンに気付いてなかったから完成したミラクル親倍。
食らった方はたまったもんじゃないが、何が幸いするかわからないなと思った記憶に残る共同作業となったのである。
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