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異次元その125◉選択肢を豊富に持つ

南1局
3巡目

三五2446789南白白白

6400点持ちラス目の南家。

親は29000持ち2着目
トップ目は下家、現在47900点という状況。

この手。ここに下家から白が出る。

どうする?スルーして門前で満貫目指すのもいいだろう。だが、この手で高打点を目指すとしたらホンイツが1番現実的なのは明白であり、するとカン5やカン3やペン7は喜んでチーしてしまう手だ。
門前を維持する方針じゃない。
ならば、ドラを1枚乗せて満貫になるというイメージを持って大明槓か?
うん、それもまた面白い。
新ドラが開かれることにより攻め重視に方針を決定した上家が有効牌を次々と降ろしてくれる可能性もあり、ダンラスとしては良い事が多い戦略と言える。

だが、私の選択はそのどちらでもない。

ここでの私の選択は白ポンのマンズ落としである。

確かに、大明槓は興味深い選択ではあるが3巡目ではまだこの局の展開が予測出来ない。

ここはとりあえず打点アップの種として4枚目の白をキープしながらホンイツを作るのが選択肢を豊富に持つ手順だ。
上家が絞っているようだったら加槓してやる気を出させてやってもいいし、自力でテンパイしそうになったタイミングで加槓して打点を上げるのもいい。
3着目との点差は10300点差なので3着目と親の2件リーチになったら加槓して親満率を上げて3着をラスに落とすように仕向ける時もあるだろう。
3着目のみの先制リーチで自分の手は進まないようだったら槓せずに降りて次局に期待する。

先の展開が予測出来ないうちから楽観的な選択をするわけにはいかない。確かにラス目でリスクは少ないかもしれないが、次局は親だ。まだ焦る時間じゃない。

かと言って消極的でも当然良くない。
如何なる場合も平常心。焦らず、先のイメージを数多く持ち、毎巡毎秒その都度最も優れた選択を見つけること。


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