渚のリーチ！を読み終えて

Mリーグで活躍している黒沢咲プロの著書『渚のリーチ！』を読み終わりました。

正直言って私はMリーグをあまり観ていなくて、仕事場にあるモニタに映るのをたまに観るだけで誰がどうとか詳しくない。沢崎プロが強いのは知ってるけどあとはあんまり知らない。
現役で競技プロしてた時に友人らが私に付けた二つ名は『プロ麻雀界のモグリ』である。アマチュアよりプロ麻雀界に疎かった。
でもこの本を読んでみて黒沢プロの麻雀だけでも追ってみようかなという気になったし、黒沢咲という人にとても興味が湧いてきた。
私は麻雀界に長いが黒沢プロとは面識が無い。いや、会ったことは多分あるけど会話した記憶はない。エンカウントしただけ。

黒沢プロの評判は常に良い。
好きなプロは？で女流なら黒沢咲って言う人は何人もいた。多方面から良い人だと聞いている。
それは作中からも窺えた。
渚は黒沢プロそのものということであるなら頑張って！と応援したくなる。本人の麻雀をまだろくに観てないのに本を通してファンになってしまった。

それにしてもこの本を作ろうと企画した人はすごい。まず、黒沢咲に書いてもらったことが偉すぎると思う。小説なんて阿佐田哲也以来の試みをよくやってくれたと思った。

この本はきっと走りになる。今後、第二第三の渚のリーチが出るはずだ。だって今まさに私自身が小説が書きたくなっているのだから。

良い本に出会えて良かったです。読み終えてしまったのはもったいない。
もう一度読もうかな。本棚に飾るにはまだ早い。繰り返し読みたくなる。そんな名作でした。