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【ペルソナ3 リロード】10時間ぐらい遊んだ感想

こんにちは、なるぼぼです。

ついに発売、「ペルソナ3 リロード」。
発表からずっと、ずっと待っていました。
偶然休日出勤して代休が取れる状況だったこともあり、発売日の深夜から出走することができました。
現時点で17時間プレイ、7月中旬まで到達しています。

さて、ここから現時点での本作の印象を書いていくわけですが、まず簡単に今の評価をまとめておくと「安心して買いやがれ」です。
特に既プレイヤー。
ペルソナ3といえば移植版や別バージョンが出ても全部中途半端、余計な要素が加わりまくっていて微妙みたいなタイトルだったのですが、本作のおかげでそれは払拭されました。
現時点ではペルソナ3の完全版だと思っています。
不安に思っているP3ファンの皆さん、騙されたと思って買っちゃいましょう。
XboxとPCだとGame passで簡単に遊べるので、そっちでやってみるのも大いにアリ。

さて、前置きはこのぐらいにして、細かく見ていきましょう。
よろしくお願いします。
ちなみにプレイ歴はシリーズだと2罪、3Fes(本編のみ)、P4G、P5Rをクリア済みです。
P3Fesクリア時の感想記事は以下のリンクを参照。


1.崩れないイメージと完璧な調整

本作の全体的印象は、「手堅くまとまっている」です。
ペルソナ3のリメイクとして、余計なものや変な違和感が全くなくなっており、かつあの頃の感覚をそのまま体験することができます。
月光館学園もあのまま、ポートアイランドも毎日通い詰めたまま、世界観は完全にあの頃のままです。
グラフィックや視点がP5基準になっているので新鮮さはあるのですが、それでも歩き回った街並みは「懐かしさ」を呼び起こします。
ガラケーとかも懐かしいですよね。今じゃあり得ない。

個人的にありがたかったのが、過去作要素がそのまま収録されている点
テレビにトリッシュが出てきたときはガッツポーズをしました。
正直1や2の要素消されてても文句言えないなと思っていたので、ここまで再現していただいてありがたい限りです。
しかもトリッシュ自身は後ろ姿の新規グラまで頂いているので、お前優遇されすぎだろ!と思いました。
クレーンゲームのBGMがサトミタダシになっていたりと、BGMも搭載されていておじさんは感動しっぱなしです。
P5Rの時もそうですが、ペルソナチームは過去作のことちゃんと気遣ってくれていてありがたいなって思います。

さて、ここまでペルソナ3らしさを語ってきましたが、ペルソナ3といえば「言うことを聞かない仲間」「勝手に疲れだすシステム」「上がりにくい個人ステータス」とシステムの面倒さが目立つのも特徴。
P3Pでそこは解消されてはいたものの、グラフィックが劣化し、街をイラストとカーソル選択で表現するしかないという結果になっていました。
しかし、P3Rではそのめんどくささが一気に解消。
仲間の行動指示ができるのはもちろん、疲労システムは廃止、コミュのリバースも(現時点では)そんな雰囲気がなさそうですし、個人ステータスもDVDなど行動選択肢が増えているのでかなり上げやすくなりました。
全体的に豪華かつ遊びやすいゲームになったので、改めて人に勧めやすいタイトルになったと思います。

2.驚異的なまで完成されたビジュアルとBGM

さて、本作でかなり重要なのはビジュアルとBGM。
発売前からUIのスタイリッシュさで注目を集めていましたが、やはりそのビジュアルは目を見張るものがあります。
全体的にすっきりとまとまったUIは、作品のテーマカラーである青色ともマッチしており、とても綺麗です。
特に日付変更の演出は原版だともっさりしていたので、ここまですっきりと、かつオシャレに出来るんだなと驚きました。

さらに、等身やイラストが変わったことによる雰囲気の刷新が、世界観に花を添えてくれます。
特にキャラのイメージはかなり変わりましたね。
原版のゆかりっちはあんまり刺さらなかったんですが、本作はマジでめちゃくちゃかわいいです。
キャラとしてあんまりいいイメージがなかったんですが、このビジュアル見せられるとちょっと考えちゃいますよね…。
とはいえ、原版で順平がよくしてる表情は本作でも面影を残していて、「あいつのよく見る表情だ…」と懐かしくなりました。
イラストでめちゃくちゃ雰囲気変わっているのに、あの頃の顔がそのまま想起できたことに驚きました。
記憶ってすごいね…。

戦闘中のアニメーションも劇的に進化。
ペルソナ5から導入された「テウルギア」のアニメーションは、めちゃくちゃ豪華で痺れます。
テウルギア以外のアニメーションも充実しており、キャラクターの表情が戦闘中にもしっかり表現されています。
UIや勝利モーションなど、等身が変わってキャラが進化しているのをひしひしと感じます。
ペルソナ5に近い感覚のアニメーションを採用しながらも、色味とスタイリッシュさがペルソナ3らしさを表現していて、ここまで違って見えるのかと驚かされます。

BGMの方は、若干刷新がありつつも、当時のままのメロディーがプレイヤーに突き刺さります。
改めて「Want to be close」なんかを聞くと、戻ってきた感覚に襲われますね。
戦闘BGMの新曲も最初聴いたときはしっくりこなかったんですけど、聴いているうちに段々好きになってきました。
ボーカルの変更もあってちょっと迫力がないかも…?と思っていましたが、逆にスタイリッシュな世界観にマッチしていて、なんだかんだ気に入っていました。
新しい感覚がありながらも、基本は懐かしさを覚えるようなBGM。
新感覚でした。

3.洗練され、優しくなったシステム

さて、お次は戦闘とコミュのシステム。
個人的に、ブラッシュアップをかけながらも、きれいにまとめてあって面白いものになっていると思います。

戦闘はホントにまんまP5。
バトンタッチをシフトに、特殊攻撃をテウルギアに充てた感じですね。
テウルギアは個人で撃てる上、使えるまでの感覚がゲージで管理されているので、P5よりもわかりやすい仕様になっています。
先ほども言ったように行動指示が出せるなど、今までの問題点は全部きれいに解決したうえで、P5の戦闘も盛り込んでいるので、やっているうえでのストレスは限りなく低いです。
ペルソナ3ってずっと戦闘面に問題を抱えていたタイトルだと思っていたので、ここまで楽しく遊べるのが奇跡みたいです。すごい。

本作の何よりありがたかった点は、「光、闇属性の攻撃呪文が追加されている」という点。
光、闇属性呪文は今まで即死だけでした。
そのせいで、プレスターンが取れず何もできなかった仲間がいたんです。
スキルの半分ぐらいが総攻撃できないスキル、しかもボス無効なのも相まって、そのキャラの使い道がなさすぎてスタメン降板、というのが当たり前でした。
しかし、P3Rでは攻撃呪文が追加されたことで、彼らにもスポットライトが当たる可能性が高まっています。
僕はまだ使えるところまで進んでいませんが、来たらスタメン採用したいと思っています。
天田可愛いし。次こそ使ってあげたい。
仲間が腐らずパーティが固定される可能性が下がったという点で、本作は楽しみの幅がより広がっていると思います。

続いてコミュの方。
コミュは従来通り求められるステータスが高いものの、ステ上げの要素が追加されていることで辻褄が合うようになっています。
共用PCで個人ステータスを稼げたり、保健室でノータイムで勇気ステータスを稼げたりと、個人ステータスを稼ぐ余力が結構増えました。
そのおかげか、要求されているステータスに対して結構早い段階で応えることが可能になっています。
コミュ自体はホントにそのままになっていますが、強制お付き合いルートが選択式になっていたりと、細かいところに手が入っており、やっていて「これヤバい!」ってなる焦りがないですね。
ただ、今でも選択肢が出ると「リバース怖い…」とビビってしまうので、過去の呪縛からは逃げられないようです。世知辛い…

4.どうしても変えられなかったダンジョン

さて、最後に本作の問題点を。

本作の微妙なポイントは、どうしても「タルタロスの構造」にあたります。
ペルソナ3のダンジョン攻略は「タルタロス」という塔を延々と上っていく形式になっているのですが、いかんせん見栄えが変わることがなく、同じダンジョンを進め続けているので、驚くほどにつまらないです。
正直メガテンシリーズで一番つまらないと思っているぐらいのレベルです。
とにかく同じものを見せられ続けるうえに、期限までに一定階層を登りきらないといけないため、めちゃくちゃやる気を削がれます。
なまじコミュが面白いのでなんとかなるのですが、不出来な戦闘システムも相まってダンジョン踏破はめんどくさいものでした。
また、ランダムダンジョンであるがゆえに、この背景の同一化も保証されてる感があって、僕は嫌でした。
ランダムダンジョンである理由も大してなく、システムとしては普通にダンジョン作る方が面白いだろ、と思ったので、ペルソナ3のダンジョンは嫌いでした。

じゃあ本作はそこを改善したのかというと、改善できていません。
戦闘が面白くなっただけマシではあるものの、タルタロスという塔を踏破しなければならないというストーリーの辻褄を合わせるために、ランダムダンジョンはそのまま残されています。
ペルソナ5はギミック盛りだくさんの激オモロダンジョンでしたが、本作はギミックなしの劣化メメントスみたいなダンジョンになっているので、ペルソナ5から来たプレイヤーがガッカリしないか心配です。
敵を車で轢けなかったりするので、ダルさだけ増したメメントスみたいな感じになっちゃってると思います。

見栄えも結局変わらないため、戦闘の面白さでダンジョン踏破をカバーするしかなかったんでしょうね…。
個人的にまた同じ景色を見せられるため、普通に「またか…」となってしまいました。
ずっと同じダンジョンをプレイしている感覚が続くので、そこだけはどうにかしてほしかったな、と思います。
もっとも、どうにもできないといえばそれまでなのですが…。

5.終わりに

いかがでしたでしょうか。

個人的に、現時点での総評としては「手堅く作られたリメイク」という印象で、かなり高評価です。
もっとも、まだ半分も遊んでいない状態なので、今後どうなるのかな…という不安はぬぐえません。
クリア後に意見変わるかもしれない可能性は高いので、クリアまで気を付けながら遊んでいきたいところです。

ただ、ペルソナ3がすごくわかりやすくなって、未プレイのユーザーにも気軽に勧められるようなまとまり方をしているのは、素直にありがたいと思っています。
ペルソナ5ほどの完成度があるかと言えば難しいのですが、それでもペルソナ3の面白さ、特にストーリーの面白さを色んな人に伝えられることはできますし、ファンとして嬉しいです。
本当にありがとう。皆買おう。

それではまた次回。
クリアしたらまた何か書くかもです。
またね~。




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