【感想】MOTHER2を4年越しにクリアしました
こんにちは、なるぼぼです。
最近Hollow Knightをクリアし、次に何をやろうか…。と悩んだ結果、アンケートを取ってみました。
そんな時に選ばれたのがMOTHER2。
クラーケンにシバかれ、4年前に詰んでいた伝説のゲームです。
せっかくRPGにハマってきているので、今ならクリアできるだろ!のモチベで一気にプレイしました。
本当は感想書く気がなかったんですけど、クリアしたらしたで「やっぱ書こう」と思ったので書きます。
いつもより若干適当かもしれませんが、のんびり書いていければと思います。
よろしくお願いします。
1.ロールシステムの緊張感
本作の独自要素として、ドラムロールのシステムが挙げられます。
この要素は後世のRPGでもなかなか採用されることがないため、おそらくMOTHER特有の存在になっていると思います。
何よりこのシステムは緊張感が高い。
敵の中には、HPを削り切ると大爆発をして瀕死の大ダメージを与えてくるやつがいます。
一発食らうと「どうすりゃいいんだ!?」となりますが、ここで落ち着いてメッセージを飛ばすと生き延びます。
プレイ当初は「なんで生きてる?」と思いましたが、次第にメッセージを送り切るとダメージがストップすることを理解。
その後は対応できるようになりました。
ドラムロールを理解した後は瀕死一発でも上手く耐久することができ、緊張感と勢いがグッと増しました。
メッセージ送りの最中もドラムロールに集中して一気にコマンドを撃ちこんだりと、かなりのコマンド入力速度を要求されます。
どこかアクションゲームに近いこの緊張感とスピード感は、他のゲームではマネできないと思います。
ATBがどことなく近いですが、瀕死耐久ができたりするわけでもないし、スピード感の緩急があるわけでもないので、結構別物だと思います。
この独特の感じはやってみないとわからないですね。
緩急のある戦闘にどっぷりハマれると思います。
2.4年の時を超えた静かな最後
さて、エンディングの話に移ります。
まぁ10年前に動画を見て話のあらましは大体知っていたのですが、今自分の手でエンディングを見ると当時とは全く違った感情が出てきますね。
当時の僕は中学生のクソガキだったのですが、ネスや仲間との別れを惜しんでちょっとウルッとしてました。
そして当時は実況動画を見ていたのですが、その実況者さんも涙していました。
まぁありがちですよね。別れに涙するって。
…そう思ってたんです。
ただ、今自分の手でクリアしてみると感想は全然違うものでした。
もちろんプーやジェフ、ポーラとのお別れも寂しいものです。
ただ、それ以上に「家に帰る」ということの大事さをエンディングで感じたというか。
ネス自身がホームシックになるので家に戻らなきゃいけない、という状態になるケースは多々あるのですが、それとは違う「帰ってゲームを終わらせる」ということの平和の獲得に大きな意味付けがあるんじゃないかと思いました。
ネスは帰ったら普通の少年になるんです。
その「普通の少年になる」ことをひしひしと感じたというか。
普通の少年が当たり前のように享受することのできる、(実)家に帰るの温かみというものに触れたような気がしました。
じんわりと沁みるような温かさっていうんですかね。
エンディングはずっと最高でした。
明るいR&Bでキャラを紹介した後に、スタッフロールで流れる「Smiles and Tears」は深すぎましたね。
今までの冒険を思い起こさせるようなシーンの連続。
もちろん4年前の記憶だよりだったシーンもいくつかあるのですが、「ここ懐かしいなぁ」なんて思ってみていました。
そして「I miss you」。
お別れなんだなぁって思いました。
2周目をやればそれまでなんですけど、なんというか家路についたネスを思うプレイヤーの気持ちを体現してくれてるのかな、なんて思っちゃいました。
とにかくあったかくて、いいエンディングでした。
3.今だからこそ染みるMOTHER節
MOTHERと言えば何?と言われたら間違いなく出てくるのがMOTHERの言い回しでしょう。
「MOTHERのことば」が発売されるぐらいに、癖の強い言葉がたくさん出てくるのはMOTHERの強みです。
ここでは、僕が気に入った言葉を一つだけ紹介したいと思います。
それが、エンディング後のフランクです。
フランクは、MOTHER2の最初に戦うボスキャラです。
オネットに巣くうチンピラキャラではありますが、一回倒すと改心して色々な情報をネスに教えてくれます。
そしてエンディング後、オネットのハンバーガー屋に行くとフランクがバイトしています。
その彼に話しかけると、以下のように話してくれます。
これを最初のボスが話してくれるんです。
しかもチンピラ。凄いですよね。
あと、僕はとりわけフランクに思い入れがあるんです。
というのも、今まで何度かMOTHER2を積んでいるので、そのたびに最初からやり直しているんです。
フランクとは結構な回数を戦いましたし、初見では何度かボコボコにされました。
フランキースタイン2号が出てきて急に苦戦を強いられたり、色々と思い出の深いボスです。
そんな彼がまじめに改心して、バイトしながらネスをねぎらってくれる。
敵対が友情に変わっているかのような彼の優しい言葉に、僕はウルッときました。
そして、数年の時を経てクリアした自分にも「さぞかしいろんなことがあったんだろうよ」という一言が突き刺さっていました。
そりゃ数年もあれば環境も変わります。
苦手だったRPGも今では一気にクリアするようになりました。
そうした自分自身の変化も見透かされている気がして、すごく温かい気持ちになりました。
彼のセリフは、こういう意味でいろんな人に刺さると思います。
もちろんママのてがみだったり、マジカントのキャラの会話だったり、色々と好きなものはあるのですが、一番はこれだろうな、と思いました。
MOTHER2は時間が経てば経つほどセリフの深さを感じられる、素晴らしいゲームだと思います。
4.偉大なる「母」
さて、最後はMOTHERの立ち位置の話です。
今では数々のゲームに多大なる影響をあたえるMOTHERシリーズ。
Undertaleをはじめとしてメタゲームの形成、ゆめにっきなどのカルトゲームに多大な影響を与えています。
そうした意味合いで、僕はMOTHER2というゲームを「ゲームの母なる存在」だと認知しています。
僕はカルトゲームを起点としてずっと色んなゲームに触れてきた気がするので。
だからこそ、ムーンサイドやギーグなどの「得体のしれないもの」に深い畏敬の念を持っているような気がしてやまないのです。
ムーンサイドはイカレていますし、ギーグの発言も意思がないのでわけわからんことを言いまくってます。
こうしたイカレた部分に惹かれて、僕は色々なゲームを触り始めました。
ゆめにっきに始まり、VIPRPGや学怖、MOONやその他のカルトゲー、鬱ゲー…。
全ての始まりはこのゲームだったと思わずにはいられないのです。
もちろん脱線しまくって色々なゲームにズレたこともあります。
でも、今のゲーム好きな自分を形作っているのはゆめにっきなんかのカルトゲーであって、それは本作が起点となっていました。
だからこそ、母なるゲームに触れた今、色々な思いがこのゲームにあります。
感謝だったり、それでいて暖かな不思議な感情だったり、カルトゲーと違う感情になっているな、とある種俯瞰的な視点で自分を見つめる感情があったり。
このMOTHER2に対する独特の感情は、今まで歩んできたゲームの礎にこのゲームがあるという、不思議な縁から始まっているみたいです。
あとはやっぱり、原初に触れるというレトロゲームへの興味がMOTHERから始まっているのも大きいような気がします。
そういう意味でも「偉大なる母」なんですかね、僕にとっては。
不思議な縁もあるものです。
5.終わりに
いかがでしたでしょうか。
正味クラーケン以前は忘れてる部分も多いので今回はそんなに分量ないですね。
ただ、色々と思うところが多かったのと、エンディングにホロリとは来たので、いい思い出にはなったと思います。
さて、次回に関しては完全に未定です。
ホントに何も決めてません。適当に更新します。
それでは~。
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