私の夏が終わりました(遅い!)

もう9月13日です。
8月の19日からロンドンへ戻ってるから既に1ヶ月近くが経とうとしています。
息子も7日から寮へ戻って、恒例の大掃除もしたし仕事先や実家からもらって来た書類の整理もしたし、夏の間にきてた請求書に問い合わせも済んで(イギリスは二重請求が多すぎる!)いろいろなことが日常(パンデミック後の私の日常)に戻ってからでも早十日以上も過ぎてしまってます。花粉症がひどくてやや放心状態だったかも。
もともとnoteは息子のことやイギリスのボーディングスクール教育のことを中心に書きたいと思って始めたので、夏の間空いてしまうのはおかしくはないんだろうけど・・このままでは尻切れトンボになりそうで、これはいかん!と思いました。

夏の間いろんなことがあったのですが、時系列記録みたいなのはまた別のところで個人的にやっているのでここでは繰り返さず、おいおいまた少しずつ滲み出て来るかと思います。とりあえず近況報告まで。
学校へ送りに行ってきたときのこと↓

先駆けて8月末から始まっていたスコットランドに続き、イングランドの学校は9月頭から開始としていた学校が多いようです。ボーディングスクールママ友の話を聞いてると月曜となる6日始まり(帰寮は5日中)の学校が多かったようですが、息子の学校はパンデミック以来近隣の他の学校の寮生(ジュニア&シニアのボーディングスクールもありますが大きな大学もあります)と始業・就業日をずらして電車内での混雑を避けるということをしてくれており、今回も少し遅めの開始となりました。8日からも、すぐにフルの授業があるのではなくじわじわと始まってゆくので多少遅れて帰校(或いは入学)してくる生徒さんがいても対応し易い感じです。それでも、ロンドンから学校へ戻る特急はそれぞれに大きなスーツケース2つとボストンバッグ+楽器のケースくらいは抱えた親子連れがたくさん乗っていて、私たちはたまたま電車がプラットフォームに入った直後に着席して荷物も落ち着けて座ることができてたから良かったですが、後から来られた方たちは荷物置き場はおろかどこの座席も人が座っているか荷物がパンパンに積まれている状態で、大変な思いをしての移動となっていました。ほんと「子どもがボーデングスクールに入る」ということの中に、この各学期開始終了毎の大移動の大変さを覚悟しておかなければならないと思います。ハリー・ポッターの映画では子どもたちが自分で大きな荷物を抱えて電車に乗り込んでましたが、今は荷物を預かって積み下ろししてくれるポーターや貨物車両の牽引も無いし、車が無いとかなりしんどいです。だからけっこう高額だけど長距離タクシーを利用する人も居る。古い映画などでも、車いっぱいの大荷物とお子さんがポツンと乗ってるタクシーがドナドナ〜な感じでお屋敷を後にするシーンが有ったりしますが、今も変わらない風景です。我が家はある程度慣れた、というか、息子もずいぶん体が大きくなったので移動中を通して自分で半分以上の荷物の面倒は見てくれるし、今の学校は学期と学期の間の休みに限ってはある程度は嵩張るものを置いてっても良いルール(ホッケーの防具や寮で使うベッドカバーなど)なので今のところは何とかなっています。でも、近々こちらで車乗れるようにしようかなというのは考え中。今はイングランドのルールが変わって「濃厚接触」の設定は無くなりましたが、昨年度3回(×14日間ずつ!)もくらってしまったCovidの隔離が・・息子にはほんとキツかったようで、やはりいざという時に公共の交通機関(タクシー含む)を使わずに迎えに行ける体制があることの意味、というのを痛感させられました。この辺、有料のガーディアンサービスをされてる個人や会社でも徹底はしてないと思う(学校からかなり離れたガーディアンも多い)のだけれど、ほんとこんなパンデミックでもなければ思い当たらなかったところながら、キーポイントの一つかなと感じてます。

息子はまだシニアスクール第2学年に当たるYear10なので、息子の学校では3人部屋(学校によります)なのですが、前年度最終学期の勉強机の位置が悪くて(友だちと話しやすい場所?)自室で勉強がし難い中コロナ対策で自習室も使えなかったということで・・今回は「一番乗りして好きなベッド(と勉強机がセット)をとる!」と意気込んで規定された帰寮(入寮)受付時間帯の一番早い時間に合わせて学校へ乗り込みました。
が、(笑)既に入室していた子がいた。
世の中そう上手いようには行きませんね。
本当に心痛む話ですが、主にアジア方面出身の生徒さんたちの多くに、自国がもう長らく外国からの出入りの門を閉ざしていたり、出入り自体はできたとしても3週間以上の入国隔離を課すなどして実質上帰国ができない状況になって居る方たちがたくさんいらっしゃいます。先着の子も、そういったアジアの国の一つから来ている子のようで、もう二年近く帰国していません。ほんと可哀想でならない。学校が休みの間はイギリス内のガーディアンの家で暮らしています。
ガーディアンと一口に言いますが、いちおう正式には認定資格のようなものがあって、実際に寝泊まりの面倒を見てくれるのは慈善的意味合いがつよくて「預かって」くれる感じの田舎住みの(=部屋が多い)西洋人のお宅となることが多く、1日2日ならまだしも長期間化すれば子どもたちは退屈だろうし、民族属性が合っているという理由で親が選んだガーディアンサービスだとそれはそれでまた性格的に合う合わないみたいな問題が多いらしく、どちらにせよ子どもたちにとっては大変なことです。何人も預かってるガーディアンさんだと帰寮日に合わせてお子さんたちを学校に送って回る一大ツアーみたいになってる方もいらっしゃるし。私は特に前のプレップスクールではかなり頻繁に学校に顔を出していた(学校行事にできるだけ参加してたのと、息子がああなので呼び出しも食らったり)ので、そういったガーディアンさんたちとも話したことあるし、お子さんたちからも色々聞きましたが、ほんと難しい問題です。
早くこのパンデミックに一定の解決策が見つかって、またお子さんたち・保護者たちが自由に自国と行き来できる日が来ますように。