香港から、続々と生徒さんたちがやって来る

もうね、自分でnoteに何書いてたか忘れてしまっていて、少しずつ過去の投稿を読み返しながら書いております。夏にほんといろんなことがあって、その中にはもちろん息子に関することも息子への接し方や自分の教育観に関わることも、出会った本や新しい考えもたくさんあったのですが、いかに拙い書き方の私とはいえ私なりに練り上げて言葉にするには時間が必要で、すぐに書くことができず・・とりあえず直近の出来事から吐き出してゆきたい次第です。

先日、10年来(私の香港在住時代から)のママ友であり子の留学に親がついてくる形でのロンドン在住仲間でもある香港人の女性と、買ってきていただいてたプレゼントを受け取りがてらお互いの近況報告をしました。
なんでも、香港で息子がお世話になっていた学園の同期生から結構な人数が本年度シニア入学(年齢としては1年遅れ)で渡英して来るらしいわよ、とのこと。これ、私は私でまた別のママ友たちから直接的・間接的に聞いて数件知っていたので、そこと被ってない名前がまた何人も出てきたからこれは相当数の香港人の生徒さんたちが今年からイギリス留学を始めるトレンド(流れ)となってるんだろうな〜と実感しました。孟母三遷じゃないですが、中華系のおうちは子の教育のために親も移住して来るといった状態は珍しく無いので、皆さんもご存知の通り香港が今大きく変わろうとしている中で、中国への牽制の意味もあって香港人たちに手を差し伸べたイギリスに魅力を感じ、教育をきっかけに大きく舵を切って乗り込んで来ているようです。
私がこういうこと書いても「それ、お金持ちの香港人だけでしょ」と思われるかもしれませんが、もちろん中には親の就職のあても子どもの入学先のあても無く、とにかく香港での暮らしを全て捨ててイギリスへ逃れてきたような方もいらっしゃるけど、ほんとほとんどの人がエージェントを通して渡航せずに入学が確定するような私立の学校にお子さんを入れられるようで、それを機に不動産物件を購入したり親が今話題のBNOパスポート申請&特別ビザを申請してる。私自身は日本で暮らしていても、東京で仕事していて知り合う社長さん方はじめ超エリートの友人・知人と子どもの話をしていても、これほどの頻度でお子さんたちを低年齢留学させてる話を聞かないし、ましてや親(母親のみが多いにしても)がある程度のキャリアを捨てて付いて行くという話は滅多に聞きません。外に出て行くたくましさ、というのも感心するところではありますが、やはり教育に対する思い入れが違う、というか、思い入れの方向性とかける財力&行動力が違う、というのを強く感じます。元々イギリス的な考え方を持っているご家庭だとか、家でも英語で生活してるとかではないですよ。非常に中華的な文化背景を持っていて生活の基盤も香港にあるけれど、こうやってチャンスとトレンドが有れば、教育というきっかけを足がかりにイギリスにも基盤を持とうとする。私が香港人を尊敬し、愛するところの気質の現れです。

とはいえ、香港も引き続き航空便の減便と香港入国後に原則21日間隔離の検疫ルールがあるため、単独で留学して来るお子さんたちは当面帰国はできない覚悟でやってきているとのことです。そういうこともあって母親が付いてきてるケースが多いみたい。その場合母親は子どもと一心同体でしばらく帰国できない覚悟。
息子は香港で私立校に通っていたため比較的生活に余裕のあるご家庭といったバイヤスはかかっているにせよ、そのような私立校は香港にたくさんあるのだから、おそらく香港人全体ではかなりの人数が似たような行動をとっているのではないかと思います。香港に思い入れのある私としてはワクワクするような嬉しさがある反面、ボーディングスクールというのはある程度人種分類的なバランスを取ろうとするというのも言われていて・・アジア人はひとくくりなので、これからは息子にもより厳しい目が向けられて来るのではないか、という気もしています。