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【勝率9割】今期の電脳堺について

こんにちはがんもです。大晦日ぶりの投稿になります。

今回はタイトルにもあるように自分がワンシーズン通して使用した電脳堺について書こうと思います。漠然としていますが、主にその環境に応じて変化した部分、調整の際に意識したことなどを書いていこうと思います。全文無料です。最後までお付き合いして頂けましたら幸いです。(本noteでは前回執筆したnoteの有料部分に触れることはありません。ご理解の方お願い致します。)

1.今期のトータルでの成績



上記の3点が主に結果を残せたものになります。他にもcsには参加して通算での成績は30-3-6でした。引き分けを加味しないものとするならば、勝率は約90.9%です。

2.デッキ選択の理由、構築の変遷

この章ではデッキ選択の理由及び、時系列順に構築の変化について触れていきます。

【デッキ選択】

今期使用するデッキを選択するにあたって、いくつか候補が自分の中にありました。初期の段階(12月半ば。新制限が発表されたぐらい)ではドラゴンメイド、幻影騎士、電脳の3つが候補に挙がりました。結果から述べますと、前期から使用していた電脳を手に取る形になります。デッキ選択の理由としては、少し甘えてしまった内容になってしまいました。普段調整している友人からも同じ展開系ならば、ドラゴンメイドが多い環境だったので誘発の止まり所がドラゴンメイドに対して有効な幻影騎士の方がこの段階では理に適っていたのかもしれません。

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大雑把ですが、自分の中ではこのように整理されてました。電脳は幻影騎士のメインギミックの妨害である霧剣が刺さらないのでロンゴミアントの成立さえ許さなければ有利に戦える印象です。逆に霧剣がやや重いドラゴンメイドは幻影騎士に苦戦を強いられている印象を受けました。対してドラゴンメイドは電脳に対してメインギミックの妨害が有効且つ、ディノミスクスなどで更に厚くメタを張っていました。その為、ドラゴンメイドに先行を取られた場合はかなり厳しい試合展開を強いられます。

【前期との構築の変化】

大きく変更した点はメインにγを採用した点、サイドにスキルドレインを採用した2点になります。前者のメインからγを採用する点ですが、主にドラゴンメイドを意識して採用する形を取りました。後攻からのパルラ、チェイムを止めるのは勿論、先行ではドラゴンメイドが使用するγを抹殺で止める等の役割を果たしてくれます。また、あまり警戒をされないこともあり、展開を通す際に疑似的な指名者系統のカードとしても機能する場合がありました。警戒されてしまい、機能しなくなってしまった場合も青龍、玄武のコストとして役割を持たせることができるので無駄がありません。

後者のスキルドレインはメインからγを採用するにあたり、先行用のカードを投入したいと思慮し、採用しました。

従来のサイドチェンジで先行を取る場合に抹殺用のカード(ニビル、ロンギヌスetc...)を投入していました。ですが、今回は電脳の特色を活かせるスキルドレインを選択しました。抹殺用のカードは引いてしまうとミラーマッチまたは、同じデッキタイプの対面でしか機能しません。しかし、スキルドレインならば、誘発の受けとしても優秀で、広い対面で有効的に機能します。1枚で強力な制約を齎すカードは事故の誤魔化し及び、誘発の止まりどころとしてこのデッキテーマともマッチしています。他にも候補としては、王宮の勅命、魔封じの芳香が挙がりましたが、両者ともこちらの動きを阻害してしまう恐れがあり、採用には至りませんでした。誘発の止まりどころとしては申し分ないのかもしれませんが、事故の誤魔化しができないと感じたからです。(上から引いた強欲で貪欲な壺や九龍が使えないのがネック)

【ドライトロンの増加】

ここで触れる構築は1章の2つ目の構築です。

新規カードである竜輝巧ファフμβ’の登場により、環境は大きく変化しました。このカードの登場によって大幅に強化されたドライトロンが次のCSで多くのシェアを占めることは想像に難くありませんでした。それ程このカードは強力なものだったのです。

また、ドライトロンのメインギミックに対して、ドラゴンメイドのギミックの妨害はそれ程有効打になりません。この前提を考えるとドラゴンメイドは必然的に数を減らすことも考察できます。

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ここで再びデッキ選択を考えました。ドライトロンに乗り換えるか、このまま電脳を使用するかです。自分は後者を選択し、CSに臨みました。ドライトロンへのヘイトが集中し、他の展開デッキへのメタが薄くなることを予想したからです。

結果として当日の分布は104人中14人がドライトロンで1番、2番目がコードトーカー3番目がエルドリッチといった形になりました。シェアからしてかなり電脳に追い風な環境と言えます。無論、自分もドライトロンに対するメタを意識し(ドロールの採用や、メインγの続投)、ミラー及び他の展開デッキを意識した構築を持ち込みました。上手くプランがハマり、この日は全勝優勝という結果になりました。

【中速デッキの復権、十二獣の登場】

ドライトロンに対するメタが明確化し、最前線で戦うのが厳しくなった為、再びドラゴンメイドの様な中速系のデッキが見受けられるようになりました。他に見る中速系のデッキとしてはシャドールという印象があります。ドライトロンが流行した直後に超融合によって場を返しつつルークやミドラーシュで蓋をすることが出来るのが強みというイメージです。環境的に展開系のデッキが多いのでミドラーシュのバリューが高いのも増加の要因と言えます。

また、新たに環境に姿を現したのが十二獣です。このテーマは展開系のデッキに対して強く出れます。持ち味の自由枠の多さを活かし、環境に蔓延る仮想敵に有利を取れると言った方が正しいかもしれません。十二獣が最後に流行ったのはシャドールが多くのシェアを占めていた環境でした。メインからコズミックサイクロンや、マクロコスモス等で苦戦を強いられたのを覚えています。今回は対展開系を仮想敵と置いて構築された十二獣が活躍しています。

3.他の展開デッキとの差別点

ここでは他の展開デッキと比較して電脳の優れている点について解説していきます。

このデッキの強みとして挙げられるのが、メインギミックの強さは勿論、他の展開デッキと比較して、柔軟性が高い傾向にあることです。例を幾つか述べますと

・メインギミックからシステムモンスターの回答がある。

主に青龍のことです。九龍からプレイしていればこのカードで容易に相手の妨害を無力化出来ます。メインギミックに内蔵されているので他の展開デッキと差別化を図れています。

・永続罠に対する耐性の高さ。

主に朱雀についてです。罠デッキ相手の後手捲りの際に重宝します。先に除外を貯めておくことで、永続を弾きながら動き、返しのターン以降もアドバンテージを稼ぎながら試合運びを行えます。対罠デッキに対して電脳が強く出れるのは朱雀の存在が大きいです。

・妨害の踏み越えやすさ。

単純に電脳ネームを引き込めばその分手数になるので、妨害を踏み越えやすくなるということです。基本的にパワーの低い誘発1枚では展開を止めるのは難しいです。また、後攻では先行展開で必要なエクストラカードが少なく、殆どが後攻から使用される事を想定されたカードが多いのも要因の一つです。

・明確なメタカードは存在するが、受けが成立しやすい。

明確なメタの代表格としロンギヌスが存在しますが、引き次第ではロンギヌスが適用された場合でもVFDを成立させることが可能です。また、構築次第では兎々が採用されている場合もあり、このカードが在ることによってロンギヌスの踏み越えの要求値が下がります。

ドライトロンはドロールが通ってしまうと確実に動きが停止ししてしまいます。幻影騎士はロンギヌスが成立してしまうとロンゴミアントが成立しません。この様に上記の2つデッキと比較し、明確なメタに抗えるのは魅力的です。

・早いゲームだけでなく、状況に応じて試合を展開出来る。

従来の展開デッキは中速デッキやコントロールデッキのアーキタイプとのリソース勝負には勝てませんでした。瞬間的な火力は高くとも、長期戦にもつれ込んでしまうとまず勝てない印象です。ですが、電脳ならリソースを広げる能力も高く、それらを回収するシステムも備わっています。状況に応じて戦術を選べるのは今までになかったタイプのデッキです。また、1度回ってしまえば半永久的にリソースを循環させることが可能です。

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上記の5点が柔軟性の高さに帰結していると考えています。

【他のデッキと比べて劣っている点】

上記では他のデッキと比較して電脳にしかない強みについて解説しました。ここでは逆に劣ってしまう点について触れていきます。

・安定性が低い

デッキの性質上2枚初動で動き出すテーマです。その為、他のテーマ比べて事故が発生し易いです。ですが、構築をメインギミックに寄せる等の工夫を施すことである程度事故を軽減することが可能です。

4.不採用カードについて

ここでは質問箱やDMに送って下さった質問であったカードについて解説していきます。

【兎々と青龍の3枚目】

メインギミックに厚く構築する際は採用します。現状のフォーマットでは展開系のデッキが高いシェアを占めているのでγを採用した構築を選択しています。

兎々に関しては対象に取れる電脳ネームの傘増し+妨害の踏み越えを行う際に活躍します。

青龍の3枚目を採用するメリットとしては

・強貪のコストの影響で展開が出来なくなってしまうリスクの低下。

・後攻からのシステムモンスターを無力化出来る期待値を上げられる。

・手数の増加。

電脳モンスターを召喚して、そのモンスターを対象に動き出そうとした場合に、対象のモンスターを除去されてしまうとこちらの動きを通すことが出来ません。召喚権に依存せずに展開するには緊急テレポート、九龍、青龍が必要です。しかし、青龍と2枚の組み合わせで展開できる組み合わせが瑞々しか存在しません。青龍+共通効果持ち電脳a+共通効果持ち電脳b(青龍+燐々+燐々は展開可能)の3枚ならば展開が可能です。事故率の低下や単純な手数の傘増しを図ることが出来ます。

両者とも、もう少し環境が低速化した場合に採用しようと考えています。

【三戦の才】

初期の段階ではサイドデッキに先行用のカードとして採用していました。ですが、ドライトロンの増加を受けてこの部分を誘発に割く形になりました。

デッキの性質上誘発を貰いやすいのは周知の事実だと思います。そういったデッキが使用する三戦は強力です。本命の誘発を通すため為にパワーの低い誘発からプレイされた場合等に本命のカードを抜きに行ける、誘発により動けなくなった場合にドローを行い、リソースを溜め込む、後攻からドランシアのコントロールを奪取して、アーゼウスを成立させる等、状況に応じて1枚のカードを臨機応変に使い分けられるのは優秀です。

しかし、発動条件が相手に依存してしまいます。警戒されてしまうと一転して使いずらいカードになってしまいます。(スタンバイにロンギヌスを発動されるなど)今回はそういった点が気になる+展開系のメタカードを採用する兼ね合いで採用を見送りました。

【トリシューラ】

端的に出し辛く、他のカードでも役割を果たせると考え、採用しませんでした。しかし、電脳のギミックは対象を取る除去になっています。耐性があるモンスターを容易に除去できるのは魅力的です。

代わりに自分が採用したカードが電脳堺甲-甲々です。

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このカードは確実にアーゼウスを狙いたい局面や耐性持ちのモンスターの処理を行ってくれます。召喚条件もトリシューラと比べると緩く、電脳ネームなのである程度仕事を終えた後に展開の起点としても使えて無駄がありません。

この枠はは自由枠です。人によって様々なカードが採用されている認識です。自分は、小回りが利いて不利な局面でも勝ちを掴みにいける可能性を秘めていると考えてこのカードを採用しました。

5.総括と今後の構築の方針

2~4章を読んで頂けましたら分かるようにギミックに寄せた構築、サブスロットに寄せた構築の2パターンに分けることが出来ます。現在は後者のメインギミックを削減し、その枠をγに割いているタイプを使用しています。前文でも触れていますが、改めてそれぞれの特色について解説します。

【メインギミックに厚いタイプ】

《メリット》

・事故が減る。

・手数が増える。

・ギミックのパワーを最大限引き出すことでき、展開の最大限が上がる。

《デメリット》

・γの耐性が落ちる。

・メインデッキの誘発の総数及び、種類が少ないので、Gを無視されて動かれると厳しい局面がある。

・ギミックの手数だけでは乗り越えられない対面にγが無いと押し切れないことが想定される。(γで動きを止めれば上から押し切って動ける対面など。)

【サブスロット(主にγ)に寄せた構築】

《メリット》

・後攻からでもテンポロスし辛くなる。

・擬似的な指名者系のカードとして機能することが期待される。

・手札で浮いた場合もコストとして役割を持てる。(常に青龍を墓地に置くことで上から引いたγ、ドライバーが手札交換の素材になる。)

・サイドチェンジのプランを組みやすくなる。

《デメリット》

・デッキ内に不純物を入れなければならないので、事故率が上がる事が懸念される。


纏めるとこの様になります。

どちらのタイプを使用するかはその時に流行っているデッキ及びカードを考慮して持ち込むようにしています。


5.終わりに

今回は環境の移り変わりに重点を置いて書いてみました。電脳堺視点ではありましたが、他のデッキを使う上でも考える基盤はそれ程変わらないのかと思います。

また、宣伝になってしまいますが、

https://note.com/18kana_kana/n/na929a7df3d7f


こちらの記事では電脳堺について基礎的な部分から深い部分まで解説しているので本記事を読んで少しでも興味を持ってくだっさた方はこちらも読んで頂けると幸いです。

最後に、ここまでお付き合いして頂きありがとうございました。質問等ございましたら、(@18kanakana)までお願いします。












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