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AlphaMedix™(RadioMedix&Orano Med)
RadioMedixとOrano Medが消化管および膵臓神経内分泌腫瘍の治療薬として開発するAlphaMedix™がFDAからブレークスルー・セラピー指定を受領👏
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) February 12, 2024
AlphaMedix™は、Phase 2の臨床開発段階にあり、手術不能または転移性の進行性ソマトスタチン受容体発現腫瘍に対する治療として開発されています。… pic.twitter.com/fPtbOxlS8T
今回はブレイクスルーセラピー指定を受けた本薬を掘っていきます!
放射性同位体使ったこのタイプの薬…今ガンガン進んでますね😳
過去紹介した類薬にはRYZ101があります!
神経内分泌腫瘍(NETs)は、神経内分泌細胞から生じる種々の希少な腫瘍です。この腫瘍は、主に消化管や膵臓に発生しますが、胸腺、肺、卵巣、心臓、前立腺など他の組織でも見られることがあります。
NETsの多くは、ソマトスタチン受容体(SSTR)を強く発現しています。
AlphaMedix™は、Targeted Alpha Therapy(TAT)と呼ばれる新しい核医学のアプローチを用いており、Pb-212とソマトスタチン受容体標的ペプチド複合体から成り立っています。
作用機序
AlphaMedix™の作用機序は、α(アルファ)放射線を放出する物質(αエミッター)を、SSTRを多く発現する神経内分泌腫瘍に対して特異的に届けることに基づいています。
αエミッターは、α粒子を放出する放射性同位体であり、最近の医学において治療薬としての使用が増えています。
特にがん治療において注目されている療法です。αエミッターを用いた治療は、狙った治療部位に大量の放射線を効果的に届ける能力があります。
例えば、メタスタティック去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の治療薬としてFDAに承認されているラジウム-223二塩化物や、急性骨髄性白血病の患者に有益であることが示されたアクチニウム-225があります。
AlphaMedix™は前述の通りPb-212を使用している点が特徴です。
Orano Medのウェブサイトによるとメリットは
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