bbT369/SC-DARIC33/bbT4015/afamitresgene autoleucel(2seventy bio)4剤のCAR T作用機序とターゲット編
今日はリジェネロンが契約した2seventy bioの免疫細胞療法パイプラインを掘っていきたいと思います!
一応ネットの海を探して得られたのが以下4剤
これらのターゲットと作用機序を掘っていきます!
bbT369
SC-DARIC33
bbT4015
afamitresgene autoleucel
普段は作用機序と臨床試験&アナリスト評価という構成ですが、今回はこの4剤の作用機序のみ掘っていきます!
臨床試験等は明日以降、別記事にまとめます!4つ一度なので作用機序で体力の限界ですw
ターゲットと作用機序
まずはターゲットと作用機序をみていきます!
bbT369
bbT369は再発または難治性のB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL)の治療のための新しいCAR T細胞療法です。この治療法の目的は、従来のCD19 CAR T細胞療法が効かない患者に対して有効な治療法を提供することです。
bbT369の特徴は、CD79aとCD20という2つの異なるターゲットに同時に作用することです。CD79aはB細胞受容体の重要な部分で、CD20はリンパ腫治療のための既知の標的です。
この二重ターゲット戦略は、特定の抗原に対する細胞の反応性を失うことによる治療の失敗を防ぐために設計されています。
これは「ORゲート設計」と呼ばれ、いずれかのターゲットとの接触がCAR T細胞を活性化することによって、抗原逃避を防ぎます。
また、bbT369には分裂共刺激ドメイン(CD28および41BB)が含まれており、これによりT細胞の活性化が強化されます。更に、CBLB機能の遺伝子編集が行われており、これはT細胞の疲労を減少させ、効力を向上させることを意図しています。
SC-DARIC33
SC-DARIC33は、急性骨髄性白血病(AML)の治療を対象とした、研究段階のCD33標的自己T細胞製品です。この療法は2seventy bioの独自のDimerizing Agent Regulated Immunoreceptor Complex(DARIC)T細胞プラットフォームを利用しています。
DARIC T細胞は、ラパマイシンの存在下で「OFF」から「ON」へと切り替えられるよう意図されています。この「ON」状態では、T細胞は目標とする抗原と遭遇した際に活性化されることが予想されます。
DARIC-T細胞プラットフォーム
DARIC T細胞プラットフォームの意義をもう少し詳しくみていきます。
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