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ニポカリマブ(johnson & johnson)

本日はブレイクスルーセラピー指定をうけたジョンソン&ジョンソンのニカポリマブを掘っていきます!


ニポカリマブの作用機序

  1. FcRnとの結合: ニポカリマブは、FcRnに特異的に結合し、高い親和性を示します。

2. IgG再循環の阻害: ニポカリマブがFcRnに結合することで、IgGの再循環が妨げられます。これにより、IgGは通常どおり分解されずに細胞内に保持される代わりに、分解されやすくなります。

このプロセスの結果として、体内のIgG(自己抗体を含む)のレベルが低下します。これにより、自己免疫疾患において異常に高まっているIgG自己抗体の量が減少し、症状が改善されます。

https://images.app.goo.gl/noZq9tHGuXQ2suCR7より

ニポカリマブは、この独特な作用機序により、自己抗体が関与する疾患(例えば全身性重症筋無力症や温暖型自己免疫性溶血性貧血など)の治療に有効であると考えられています。

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