『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第１６話

♡第１５話続き♡

翌朝、みんなで森の朝を楽しんでいたら
「おはよう」と聞き慣れた声がしたので振り返った

「ゴールド　おはよう。もう大丈夫なの？」
サヤカが声を上げた

「ああ　もう大丈夫だ。みんなありがとう。
俺を助けてここまで連れてきてくれたんだろ。
感謝してる」
「元気になって良かった」
ハヤトも口を開いた
「治療してくれたのはヤシムンだけどね」

「ヤシムン世話をかけた　ありがとう。
それとハヤト　お前、俺の代わりに戦ってくれたんだろ。その勇気に感謝する。
だけど、もう無理するな　危険だ」
「わかったよゴールド。。だけど俺　後悔はしてないんだ。ゴールドのところへ行ったこと、良かったって思ってる」

ゴールドは優しい眼差しでハヤトを見た
「そうか」

ゴールドはもうそれ以上は何も言わなかった

森はすっかり日に照らされて昼の顔を取り戻していた

「ここからまだ先あるけどな　ハヤト、サヤカ進んでええんか？」
「もちろん」
２人は即答した

「ほな行くか　ゴールドありがとな」
ゴールドとはここでお別れのようだ

「そうか　ゴールドは一緒には行けないんだね？」
ハヤトは言った
「むろん、俺も一緒に行きたい気持ちはあるが
俺の守る領域もあるからな」

ゴールドは力強く答えるとまた続けた
「きっとまた会うだろう」

そう言うとゴールドはハヤトたちが向かう方とは逆の方へと消えていった

　　　　　　　　　　　　　　♡続く♡