見出し画像

『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第9話

♡第8話続き♡

草をかき分け歩くこと30分ほどすると、少し広い原っぱのような所にやってきた

その時だ
「来るなと言っといただろう!」
ゴールドの声が森じゅうに響き渡った
「そんなこと言ったって」

突如、大蛇がハヤトめがけて襲いかかり言葉を遮られた
「ハヤト!」
間一髪のところでゴールドが大蛇の頭を掴んで放り投げた
よく見るとゴールドの頭やからだに噛まれた跡が無数にあった
「ゴールド大丈夫なの?」
思わずサヤカも口を開いた
「大丈夫だ とにかくここは危険だ。どこか隠れろ。ヤシムン何やってんだ お前がいながら」
「待ってなかったんは悪かったが、ええもう 話はあとや」
「わーまた来た」
サヤカは声を上げた
ヤシムンはハヤトとサヤカを抱えるように茂みに隠れた

今度はゴールドが頭を掴まれた
「ゴールド死んじゃうよ。。」
サヤカが泣きながら声にした
「大丈夫や ゴールドは死なへん。心配すな」
「あんな大ケガしてるんだぞ 俺たち見てるだけで何も出来ないのか。。」
ハヤトは悔しさのあまり唇を噛んだ

とうとうゴールドはその場で倒れ込んでしまった
大蛇はニヤリとしながらハヤトたちに自分の大きさを見せつけるかのようにこちらを向いた
「もう充分遊ばせてもらったよゴールド。そろそろおしまいにしよう。お前の顔ももう見たくないしな。楽にしてやるよ 今すぐな」

大蛇は高らかに笑うと ゴールドめがけて鋭い牙をむいた
「ヤシムン 何か方法ないのかよ」
ハヤトは立ち上がり声を上げた
「ハヤト 青い羽じゃ 青い羽を大蛇の頭めがけて投げろ!それしか方法はあらへん」
ヤシムンも立ち上がり声を上げた

大蛇が弧を描くようにゴールドのからだを狙っていた
「今じゃ!!」
大蛇がゴールドのからだを噛みつかんとしたまさにその時、ハヤトの青い羽が大蛇の頭の真ん中をとらえた
「ぐおー」
この世のものとは思えない奇妙な声を上げながら頭から倒れていった

「やったぞー」
ハヤトたちはゴールドの側まで駆け寄った
「ゴールド。。」
サヤカはゴールドに声をかけた
「本当に死んじゃったの。。」
「いや死んではおらん」
ヤシムンはゴールドを抱きながらサヤカに言った

「もう少し先にここより広い場所がある。そこで治療する」
ヤシムンはゴールドを大事に抱えながら歩き出した

歩きながらハヤトは聞いた
「あの大蛇は何でゴールドを狙ったの。こんないいやつなのに。。」
「だからじゃ」
一瞬、ハヤトもサヤカも動けなくなった
「えっ?どういうこと?」
ほとんど同時に2人は口を開いた
「ブルーヘロンのこと言うたやろ。ゴールドに神の使いとしての役割を担ってもらおうとしたことや
俺が言葉を授けたことが原因や。。同じ蛇同士 何でゴールドがっちゅう妬みや」
「そんなことで。。」
ハヤトは苛立ちを隠せずにいた
「しかもあの大蛇はプライドも高く、ゴールドよりこの森に長くおる。そやけどな 気質が荒いよって、とても務まらん。それにひきかえゴールドは優しいからのう」
話してる間にその場所に着いた

             ♡続く♡

私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡