『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第２０話

♡第１９話続き♡

「また会いたいとかでもええんちゃう。さみしいとか
言うより　もしかしたらええかもわからん。

本当言うとな　ゴールドもハヤトたちと別れんのさみしかったんよ。
ただ、もしあそこでさみしいと口にしてしまえばハヤトたち行きずらくなるやろ。

それやったら　さっぱりお別れした方が気持ちええやろ。ゴールドはそう思ったんや」

そしてこうも続けた
「何が起きるのかわからないのが生きるということや。
そやからお別れするときもお互い笑顔でいた方がええ。
もし笑顔でさみしい言われたとしたらそれはものすごく嬉しいことやし、さみしいからまた会いたいわ言われたらこれまた嬉しいし　さみしい言えんかったらさっき言うたみたいに会いたいだけでも笑顔で言われたらこれまた嬉しいわ。

ともかく相手に会えたことが嬉しかったんやいうことを笑顔で伝えられたなら　ハヤト、お前自身も変わってくるんや」

ハヤトはじっと考えていたが突如口を開いた
「ヤシムン　何となくだけどわかった気がする」
「それでええやん。何となくでもわかったんならもう充分やで。それとな。。」

ヤシムンはハヤトの目を見て言った
「暗いどんよりした気持ちで伝えるとそれは実は自分に言うてんのと一緒なんや。
そやからどんよりしてつらい気持ちになる。

そやけど明るく元気に笑顔で自分の気持ちを伝えられたなら、それはまた自分に返ってくるんや。わかるな？」

ハヤトは静かにうなづいた

　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　♡続く♡