★《続・読書余論》スラヴィンスキー著『千島占領 一九四五年夏』1993年訳刊

 こんかいの《続・読書余論》は、島嶼防衛を考える者にとって必習の歴史、1945年の北方四島に対するソ連側の作戦を、グラスノスチ時代にロシア人学者が調べて明らかにしている本の内容紹介です。

 レーガン政権時代、もしソ連が欧州で戦争を始めるなら、オホーツクのソ連海軍をすぐにも全滅させてやるぞという脅しを米国がかけて、そのさいに三沢にF-16が配備されたものです。

 いま、ウクライナで新たな戦争が起きれば、ふたたびオホーツク海方面が、いきなり「第二戦線」となる可能性がある。

 それが現実となる前に、温故知新しておきましょう。

 ほかに、《旧・読書余論》から、千島列島関連の摘録を集めて附録しました。

 コンテンツは、『開拓使事業報告 第4編』『開拓使 事業報告 第五編』『太政類典目録 中』『外交家としての大久保利通』『軍人援護』S15-1月号、『クロウ日本内陸紀行』『太平洋戦争と其批判』『北海道戦後秘史』『暗黒日記 I』『日本外交史第13巻』『提督角田覚治の沈黙 一航艦司令長官テニアンに死す』『海軍 第11巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船』『朝鮮・琉球航海記』……などです。

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