《続・読書余論》宿利重一著『兒玉源太郎』昭和18年刊・他
こんかいの《続・読書余論》は、児玉源太郎特集です。ハリマン関連と併せて、旧《読書余論》から十数点をピックアップしました。
拙著2021-12新刊の『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』(徳間書店)の第1章で、戦前の日本がいかにして「ギャンブラーのプロスペクト中毒」に罹ってしまったかを略説しています。
そこでもキーパーソンは兒玉源太郎です。
兒玉のパーソナリティを理解しませんと、戦前の日本帝国の「こだわり」は、理解できません。
兒玉の伝記資料のうち、宿利(しゅくり)さんの浩瀚な著作は、研究者の出発点になる基礎的なものなのですが、なにぶん細かな活字で802ページもあり、おそらく若い人には、要約でないと苦痛であろうかと思います。
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