★《続・読書余論》大久保潤・篠原章 著『沖縄の不都合な真実』2015年刊・ほか

こんかいの《続・読書余論》は、これ一冊読めば誰でも沖縄が嫌いになる、という凄い本です。

全国紙で唯一、沖縄県版をもっていた日経の記者さん(大久保氏)と経済学博士(篠原氏)が調べた数字の説得力が圧倒的。またこれを新書でリリースした新潮社もさすがというしかありません。

国境の最前線に点々と基地を配するのはあたりまえで、なかったら逆におそろしい話なのですが、当時は中共の脅威が未だ庶民には切迫して感じられなかったように回想されます。

《旧・読書余論》からも、関連した摘録をあつめてみました。コンテンツには、『基地日本』『南西諸島流人の歴史』『日本燈台史』『空港と安全――問題点と事故例について』『テレビ放送アンテナ50年史』『日本和傘宝鑑』『日本人はなぜ切腹するのか』『折口信夫全集 第十三巻』『折口信夫全集 第十六巻』……などが、含まれています。

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17,706字

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