★《続・読書余論》『應用戰術ノ参考 全』昭和15年改訂

 こんかいの《続・読書余論》は、戦前、日本陸軍が士官学校の参考書として編ませているテキストです。
 師団単位の作戦立案から戦闘詳報の書き方まで細々と手ほどきしています。いきなり、将来の師団参謀の見習いレベルの内容となっています。ちなみに旧軍の聯隊には参謀はいません。

 昭和15年といえば陸軍が前々から対ソ戦を考えていた年ですので、いったいどんな準備で強敵と対決する気でいたのか、本書の各部から窺うことができるでしょう。

 その興味深い部分を摘録してみました。
 糧食や給養に関する数値は、具体的詳細なので特に貴重かもしれません。2022年2月現在、キエフに迫るロシア軍も、まさかの食料不足に悩んでいるようですからね。

 そこで、ついでにオマケとして、「軍糧」に関連した摘録を、《旧・読書余論》からあつめてみました。

 そのコンテンツには、『武学拾粋』『増補 中世における水運の発達』『日本の名著 28 頼山陽』『荻生徂徠全集 第6巻』『支那の文戦研究』『陸軍航空士官学校』『支那屯田兵制史』『馬と特務兵』『食用蛙』『実験告白 一日十銭生活』『図説 台所道具の歴史』『食用鳩飼育法』『頭脳明快 記憶力増進法』『盗難防止の研究』『東西接待法要訣』『日本の水』『新 日本古典文学大系 32 江談抄 中外抄 富家語』『中国古典文学全集 金瓶梅』『積極的に消費せよ』『戊辰白河口戦争記』『徴発令註釋』『講談落語考』『人口ピラミッドがひっくり返るとき』『横浜のくすり文化』『捕物の話』『八丈島流人帳』『キナバル山の植物』『折口信夫全集 第二巻』『折口信夫全集 第三巻』『本居宣長全集 第十巻』……など、があります。

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