★《続・読書余論》塚本誠著『ある情報将校の記録』昭和54年刊・ほか

こんかいの《続・読書余論》は、頭の固くない憲兵将校として昭和前期の大陸、台湾、内地、ビルマをぐるりと見て回った人の、じつにめずらしい回想録、ならびに、日本博学倶楽部編『日本陸海軍・あの人の「意外な結末」』(PHP文庫書き下ろし)をご紹介しましょう。
 著者の塚本氏は辻政信と陸士同期だったり、偶然のタイミングで終戦前夜の東京都内にいたりと、歴史の証人の資格は十分。貴重な話が連続します。台湾の保甲制度などについての豆知識も得られるでしょう。

ついでに《旧・読書余論》からは、『中国古代金属遺物』『軍需工業論』『折口信夫全集 第十巻』『折口信夫全集 第十一巻』『日本の弓箭』『中国殷周時代の武器』『アラブ人の笑い』などの摘録をあつめて附録いたしました。

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