★《続・読書余論》前間孝則著『悲劇の発動機「誉」』2007年刊・ほか

 こんかいの《続・読書余論》は、第二次大戦中に中島飛行機が開発した高性能レシプロエンジンを詳細に紹介してくれている労作。
 いわば「研究し尽くしている人」がまとめた本ですので、これ以上の情報はないのだと読者が端的に確認できる。貴重です。

 例によって、《旧・読書余論》からは、軍用エンジン(主に航空系)に関連した摘録をあつめ、附録することにいたしましょう。

 コンテンツには『航空発動機の常識』『世界優秀航空発動機総覧』『航空機沿革史』『第十一海軍航空廠発動機部(広海軍工廠航空機部発動機課)の記録』『戦場を駆けるエンジン』『航空発動機入門』『征空』『内燃機関工学講座 第8巻 故障及修理法』『日本海軍航空史(3)制度・技術篇』『宇宙空間をめざして』『飛行機の組立検査』『零戦――日本海軍航空小史』『オイルロード』『鹵獲独逸飛行機台覧記念写真帖』『航空の驚異』『B29“超空の要塞”の正體』『連合艦隊 海空戦 戦闘詳報 17 特別攻撃隊 戦闘詳報 I』『折口信夫全集 巻廿七』……などが、含まれています。

ここから先は

44,871字

¥ 560

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?