★《続・読書余論》朝河貫一著、由来君美校庭『日本の禍機』1987、原・明治41年刊・他

 こんかいの《続・読書余論》は、『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』の中でも紹介引用している、朝河貫一の国際関係把握です。

 なにしろ明治の名文調です。こういう文章が書けた上で、英文も書けたというところが、明治のスーパーインテリの面目でしょうね。

 《旧・読書余論》からは、「移民」関連の摘録を引っ張ってきました。
 『極東の危機』『日米文化交渉史・2』『ドイツ内南洋統治史論』『もう一つの世界――13カ国・平和への挑戦』『人種偏見』『日本海上史論』『戦後産業史への証言 一』『倭国』『全譯 金融資本論』『日本絵巻大成・3 吉備大臣入唐絵巻』『ミル自傳』『支那最近大事年表』『明治南進史稿』『西遊二年 欧米文明記』『文明の衝突』『アメリカの内幕』などなどです。

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