★《続・読書余論》清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』2012年刊・ほか

こんかいの《続・読書余論》は、「民兵」と「州兵」と「予備役」の違いを、法令調査のプロの人が歴史を遡って確認してくれている好資料です。
 なんでそこをよく確認しておく必要があるのかというと、2022-2-24にプーチンが実行したような《Z侵略》から一般住民を防護するためには、「民兵」制度の柔軟な活用が不可欠になったと信じられるからです。とうぜん、台湾の人たちも研究しなくてはいけないでしょう。

あと、《徴兵制は日本では違憲である》という大胆な見解をわが国政府は表明しているのですが、米国の法曹人は近代憲法と兵制の関係をどう合理化してきたのか? また、全米ライフル協会NRAが有力政治ロビー団体になるに至った戦術が、某カルト教団と類似すること……などなど、学びと気付きに満ちていると思います。

併せて摘録しました『アメリカのビジネスロー ――米国CPAチャレンジ・テキスト』は、米国法に特有の耳慣れない用語が満載です。

例によって《旧・読書余論》からもいくつかの摘録を附録しました。コンテンツには『米国陸戦史(上下巻)』『谷干城遺稿』『アメリカ合衆国に於ける少年裁判所』……などが、含まれています。

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