★《続・読書余論》齋藤祐蔵著『戰時歐洲飛脚記』昭和17年刊、他

 こんかいの《続・読書余論》は、タイトルに「飛脚」と入っていますが、ほとんどが汽船とシベリア鉄道です。
 飛行機には、北欧で短距離、乗るだけ。
 独ソ戦が始まる直前の1941年2月から4月にかけて、外務省のクーリエが大量の文書を抱えて、ソ連、ドイツ、イタリア、北欧、バルカンを廻って帰ってきたという貴重な経験談が語られています。

 オマケとして、昭和6年の徳永直著『輜重隊よ前へ!』もほんのちょっとご紹介します。陸軍の輜重部隊とはまったく何の関係もありません。「消費組合」の話なのです。

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