猫の家と宝丹 『吾輩は猫である』 文学散歩
文豪の家in 明治村
犬山市にある明治村は歴史好きには楽しい場所なので、名古屋圏に住んだことがないのに、三度も足を運んでいます。
園内の建物としては、帝国ホテルの本館を始めとする古い洋館が有名ですが、戦前の文豪が住んだ家もいくつか移築されています。
一番立派だったのは、幸田露伴宅ーー明治後期に向島に住んでいた時の住居です。当時の向島は田園地帯ですから、あれだけ大きな家が建ったのでしょう。逆に、石川啄木が晩年に二階を借りていた床屋は、啄木夫妻と子ども二人、啄木の母親計五人が