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歴史&文学散歩

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各地の史跡をめぐった記録です。
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#読書

ご当地文豪@文京区 鷗外、一葉、啄木など

 関西出身で、地理に興味もないので、東京周辺には知らない市町村が多いです(何も、張り切って書くようなことでもないですが)。  埼玉県の羽生市も、最近知った地名です。田山花袋の『田舎教師』に出てきたので、ネットで調べると、「田山花袋の小説『田舎教師』の舞台となったまち」と市のHPに出ていました。田舎教師が売りみたい。「田舎教師像前」というコミュニティーバスの停留所までありました。近所に住んでいたら、遊びに来る友達に「田舎教師像前で降りてね」と説明するのでしょうか。それはちょっ

三鷹 太宰治ゆかりの地をめぐる

 三鷹駅で少し時間があったので、太宰治ゆかりの場所をいくつか回ってみました。 三鷹跨線橋  JRの線路をまたぐ跨線橋です。太宰治のお気に入りの場所だったとのことで、ここで写した太宰の写真も何枚か残っているようです。橋の上からは富士山がきれいに見えました。太宰も、同じ富士を見たのですね。当時は、眼下に武蔵野の平野が広がっていたのでしょうか。  残念ながら、近々取り壊されてしまうので、最後に見ることができてよかったです。  網がかかった以外は、太宰の時代と変わらぬたたずまい

漱石山房記念館訪問記 特別展『夏目漱石と芥川龍之介』

 新宿区区立漱石山房記念館に行ってきました。夏目漱石の最後の家である、漱石山房の跡地に建てられた記念館です。  高校生の時に芥川龍之介の随筆『漱石山房の秋』と『漱石山房の冬』を読んで、漱石山房のことを知りました。芥川が亡き師の家を訪ねる冬の随筆が特に好きだったので、上京後、どこにあるのか探してみたところ、当時は漱石公園として名をとどめるだけでした。  以前、『吾輩は猫である』の文学散歩の時に書いたように、明治村には猫の家(漱石と森鷗外の旧宅)、石川啄木の下宿、幸田露伴邸と

東大図書館で知の巨人の足跡を追う 森鷗外歿後100年記念展

 東大附属図書館で開催されている「テエベス百門の断面図 歿後100年記念 森鷗外旧蔵書展」を見学してきました。  図書館の閲覧スペースは東大関係者しか入れませんが、展示会は誰でも無料で見学できます。おまけに分厚い目録まで無料だなんて、国立大学だからとはいえ、太っ腹ですね。  だけど「テエベス百門の断面図」って…。東大生はこれを見て「おおっ。面白そうだな。ちょっと見て行くか」と思うのでしょうか? もともと小難しそうなイメージがある鷗外を、ますますとっつきにくいものにしているの