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読書感想文

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海外文学や現代文学の感想文。
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2023年11月の記事一覧

2023年11月読書記録 志賀直哉と川端康成など

 今週の初めに、一泊二日で日光に行ってきました(写真は田母沢御用邸の紅葉です)。ツイッターでフォローしている方々が旅先にも本を持参なさっていて。素敵な習慣だなーと思って、Kindle端末を持って行ったのですが、旅館のストリーミングにあった映画『ザ・フラッシュ』を観てしまったので、Kindleを立ち上げる暇はなし。  『ザ・フラッシュ』もよかったですけどね。主役のエズラ・ミラーがうまい。エズラは『少年は残酷な弓を射る』の息子役も忘れがたいですし、『ウォールフラワー』もよくある青

2023年10月読書記録 海外文学篇 二十世紀の二巨匠など

 どこも人手不足なのか、夫の転勤先の部屋も決めてから一ヶ月近く入居できませんでした(室内清掃等の人手がないらしい)。ということで、いまだにバタバタしています。でも、落ち着くまで私の仕事はお休み、それに転勤先の家にはパソコンやテレビがないので、ゆっくり読書ができました(向こうとこっちを行ったり来たりの生活です)。今回は、先月読んだ本のうち、海外の小説について書いてみます。 トニ・モリスン『ビラヴド』(吉田廸子訳・早川epi文庫)  南北戦争前後が舞台。奴隷だったアフリカ系の