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読書感想文

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海外文学や現代文学の感想文。
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2023年8月の記事一覧

『星の王子さま』

 お盆も、我が家はほぼ通常モード。旅行代わりに、帝国ホテルで『星の王子さま』アフタヌーンティーを食べました。  基本、感動系の物語は苦手なはずなのに、いくつか例外があって、例えば映画の『ショーシャンクの空に』なんて、好きすぎて海岸で最後のシーンを再現してしまったほどです(夫が船の修理をするアンディ、息子が鞄を持ったレッド役)。  サン=テグジュペリ作の小説『星の王子さま』も大好きな小説です。  色んな解釈ができる物語ですが、十代の頃読んだ説明が心に沁みついています。『星の

2023年7月 読書記録 血の呪縛、毒親

プルースト『失われた時を求めて7 ソドムとゴモラ2』(井上究一郎訳・グーテンベルク21)  村上春樹さんの小説『1Q84』の主人公を真似て、寝る前に20ページずつ読んでいる作品です。去年9月の読書記録に第1巻の感想を書いたのに、あと3巻も残っている…。  ソドムとゴモラは聖書に出てくる都市の名前で、住民が同性愛行為を行ったために、神の怒りにふれて滅ぼされたとされます。  同性愛者だったプルーストが、同性愛を否定するような表現を使わなければならないことに、時代の制約を感じます