ペルシャ絨毯の名品・逸品大集合

画像1 神戸・六甲アイランド「シルクロード絨毯ミュージアム」より、ペルシャ絨毯界のレジェンド大熊克己氏の審美眼によって選び抜かれたペルシャ絨毯の名品・逸品が展示されました。イランの各地で生産された絨毯が各工房事に展示されました。
画像2 ジェッディー工房 「メダリオン文様絨毯」80×160㎝ 素材シルク 独自の染色技法で繊細な色柄を追及しています。 繊細で、薄い色合いの草・花の柄を黒が引き締めています。ど真ん中のメダリオン模様は日本人には一番馴染みのあるペルシャ絨毯柄ではないでしょうか。
画像3 ラジャビヤーン工房 「花瓶模様絨毯」約101×157cm 素材シルク ペルシャ絨毯の図柄では、花瓶から花があふれた図柄。このように絨毯下部に花瓶、そこから出ている花束という構図の他に、絨毯を横断して花が咲き乱れ、鳥が留まっているという図柄の絨毯も多くあります。こんなに豪華に真っ赤なバラ一色で揃えている大胆な柄はロマンティックですね。イラン人はこんな図柄を考えるロマンティックな人々なのです。
画像4 ハギーギー工房 総柄草花文様絨毯 約139×219㎝ 素材羊毛 イスファハンの絨毯産業の復興に大きく貢献した工房です。著名な作品では、建造物を模写した絵画的な絨毯や、モスクを彩るタイル美術のようなメダリオン模様といったもの。 ゴールドともグリーンともとれる色合いの中のブルーが美しいです。この緑は和の色に近いです。日本の寺にあっても違和感がないです。
画像5 マスミ工房 メダリオン模様絨毯 約70×113㎝ 素材シルク  濃い青の大胆な地に金色の模様。青の地をよく見るとその中にも一面に草花の線画が織り込まれています。青一色に見えるちょっと重たい色合いが、これで優しい風合いになっています。
画像6 シャハーブプール工房 花鳥文様絨毯 約104×155㎝ 素材羊毛 絨毯作りは分業制が多いですが、この工房ではウールの選定から染色、デザインまで行っています。庭園に咲いているような花々が大胆に織り込まれています。それを引き締める黒字に金色のライン。数匹の鳥たちがアクセントになっています。
画像7 ジャムシーディー工房 メダリオン文様絨毯 約100×162㎝ 素材シルク このが画像ではわかりにくいですが、白馬、象などの動物がいます。この工房の作品は楽園のようなファンタスティックな芸術的絨毯です。ブルーともグリーンともとれる色が庭園の美しい水路のようです。
画像8 ハギーギー工房  150×110㎝ 豪華としか言いようがない。絨毯というか、絵画ですね。繊細な花の色合いのグラデーションも見事に織り込まれています。花にとまる小鳥の羽の毛並み、花の中心のめしべ、つぼみ、葉脈。ずっと見ていられます。

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