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きっと意味のないところで鳥は鳴かない。 そう教えてくれた人の想い出はぼんやりと、竹と…
目の前にいたその女は画面とは別物だった。 画面からそのまま飛び出た姿を何度となく思い…
ゆっくりと静かに開かれた扉からは女性が出てきた。このタイプの扉であれば多少は金属の擦れ…
「雪が降ったら火の元注意」という小学生が絵を描いたらしいポスターの横に「毎週あなたを待…
身体が温まると目の前にいるわたしが見えなかった。多分見えるはずの私は毛をむしられた鶏皮…
カレーが先に出てきた。飲み物よりも何よりも先に。スプーンより先に出てきたことには逆に気…
道端に靴下が落ちていた。 昼間、車通りの多くない住宅街にポツンと置かれた小さな畑の小脇に片足分だけ落ちている。誰かが避けてくれたのかところどころくすんで黒ずんだ車道外側線の白の上に、まだそれほど使い込まれておらず汚れていない無地で白色の靴下。スポーツメーカーのロゴが入っており子供サイズではなく、大人用のサイズではあるが男女どちらのものか区別はできない。 一昔前であれば男性のものであろうとすぐに直感できたが最近スポーティーな服装の女子学生も多く、この間みた高校生はスカート
稲熊と申します。 自己紹介早稲田大学 文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系 芳川泰久 創作…